冨安に代わるアーセナルの右SBはホワイトが最有力か オーランド戦で垣間見えた序列

右SBを務めたホワイト photo/Getty Images

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冨安の稼働率には懸念がある

昨季のアーセナルは、DF冨安健洋が右サイドバックの一番手を務めたが、恐らく今季もその序列は変わらない。しかし負傷離脱が多かった冨安に代わる、第二の右SBは誰なのか。直近のオーランド・シティ戦を見る限り、CBを本職とするDFベン・ホワイトに可能性がありそうだ。

多くの日本人ファンは冨安がアーセナルでプレイする姿を早くみたいはずだが、怪我が長引いていることもあり、プレシーズンマッチにはまだ1試合も出場することができていない。昨季の冨安の欠場時は、主にDFセドリック・ソアレスが右SBを務めたが、今夏はそれに加え、DFエクトル・ベジェリンもローン先のレアル・ベティスから戻ってきている。

ここまでのプレシーズンで戦ってきたニュルンベルクやエヴァートンとの親善試合では、やはりソアレスやベジェリンが右SB・右WBを務めた。そして今回のオーランド・シティ戦でも、やはりソアレスが先発出場を果たしている。

しかしこの試合、前半で起用された選手の多くは当落線上の選手たちであり、いわばサブ組と見られるメンバーが顔を揃えた。その一方で、後半からはFWガブリエウ・ジェズスやMFマルティン・ウーデゴー、DFガブリエウ・マガリャンイスといった昨季の主力たちが一気に投入されている。

スタメン出場していたソアレスもハーフタイムでお役御免となり、彼に代わってCBを本職とするホワイトが右SBに入った。84分にはベジェリンがDFヌーノ・タヴァレスに代わって投入されたものの、本来の右SBではなく、そのままタバレスのいた左SBに入り、その形は試合終了まで変わらなかった。

フランス代表に選ばれるまでに成長したDFウィリアム・サリバが、ローン先のマルセイユからチームに復帰したこともあり、今季のミケル・アルテタ監督は、よりホワイトを右SBで起用しやすくなった。彼はソアレスやベジェリンたちに比べ、ビルドアップの起点となれるのが魅力で、右SBとしても彼らよりパフォーマンスが安定しているように見える。

ホワイトが右SBを務める際は、マガリャンイスとサリバの2人がCBでコンビを組むことになるはずだが、コンディションや状況によってはDFロブ・ホールディングやDFパブロ・マリといった、他のCBにも出番が回ってくることになりそうだ。冨安の離脱を懸念するのであれば、この2人を同時に放出するのは避けるべきだろう。

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