ハーランド、ダカでも敵わぬ数字 バルサを離れ、オーストリアで《144戦120ゴール》と暴れた男

ザルツブルクで活躍したソリアーノ photo/Getty Images

5大リーグでは3ゴールのみだったが……

オーストリアの強豪ザルツブルクは近年アーリング・ハーランド、パトソン・ダカ、南野拓実、カリム・アデイェミなど、成功を収めたアタッカーを続々と欧州5大リーグへ送り出してきた。いずれもオーストリア国内では見事な活躍を披露した選手ばかりだが、数字の面では彼ら以上の成績を残した者がいる。

2011-12シーズンから6年をザルツブルクで過ごしたスペイン人FWジョナタン・ソリアーノである。

昨年現役を引退したソリアーノは、ザルツブルク時代に3度も国内リーグ得点王に輝いている。その成績は圧巻で、国内リーグ通算144試合で120ゴール50アシストをマークしているのだ。これはオーストリア国内リーグでは外国人選手最多得点記録である。

ソリアーノの名前を覚えている人もいるだろう。スペインのエスパニョールの下部組織で育ったソリアーノは、バルセロナのBチームに在籍していた期間もある。しかも2010-11シーズンにはバルセロナBの一員としてセグンダ・ディビシオンで37戦32ゴールと見事な活躍を披露。リーガ・エスパニョーラでも活躍できたはずだ。

しかし、ソリアーノはザルツブルク行きを選んだ。そこで6年過ごし、次に選んだのは中国の北京国安だ。ここでも36戦31ゴールと大暴れしており、ソリアーノの得点力は高く評価されるべきだろう。

ザルツブルクでプレイしていた2013-14シーズンは全コンペティション合わせて48ゴール、続く2014-15シーズンも46ゴールと、本来なら5大リーグでも得点を量産できただろう。

結局5大リーグでの得点はエスパニョール時代の3ゴールのみで、最後はスペイン2部のCDカステリョンでキャリアを終えた。不思議な点取り屋のキャリアではあるが、その得点力は今も忘れられていない。

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