“次のフォーデン”はサイドバック? ドイツ王者相手にPSMで存在感を示す2人の逸材DF

バイエルン・ミュンヘン戦では堂々たるパフォーマンスを披露したジョシュ・ウィルソン・エスブランド photo/Getty images

楽しみな選手が出てきた

マンチェスター・シティは24日、バイエルン・ミュンヘンとプレシーズンマッチで対戦した。雷雨の影響もあって一時中断するアクシデントもあったが、12分シティの“新加入ストライカー”アーリング・ハーランドがゴールを決め、シティの勝利となった。

この試合ではハーランドのパフォーマンスに注目が集まった。194cmのサイズ、ゴールを決めた得点力、スピードとシティが求めていたものを持つ純粋な9番であり、さっそくバイエルン相手に仕事をして見せた。

ハーランドのパフォーマンス以外にも注目することがあった。それはシティで起用された2人の若いサイドバックだ。

1人目はDFジョシュ・ウィルソン・エスブランド(19)だ。ウェストハムの下部組織からやってきた選手で、2019年からシティのアカデミーに在籍している。左利きの左SBで、バイエルン戦では76分までプレイした。トップチームでのプレイにまだ慣れていないと感じるシーンは散見されたが、バイエルンのハイプレスを苦にしない足元の技術、推進力のあるドリブルで攻撃を前進させることが可能だ。ただオーバーラップした際に選択肢が少ないなど、トップチームに慣れる必要はある。守備の強度も高く、“慣れ”を得られればプレミアリーグでも十分に通用するだろう。

「一対一で強く、ボールを扱う際にプレッシャーを感じない。彼は本当にいい試合をした。彼が怪我をしないようコントロールできれば、何年にも渡ってフルバックでプレイすることになるだろう」

試合後ジョゼップ・グアルディオラ監督が英『manchester evening news』にウィルソン・エスブランドを称賛するコメントを残している。どうやら来季は彼を左SBの2番手として考えているようで、マルク・ククレジャが獲得できた場合、彼ら2人で左SBをローテーションすることになるだろう。英『SPORT BIBLE』での評価も高く、ケビン・デ・ブライネと同じ7点をウィルソン・エスブランドは得ている。

そしてそのウィルソン・エスブランドと交代でピッチに入ったDFリコ・ルイス(17)も存在感を示した。中盤でもプレイできる右サイドバックで、出場時間は5分程度だったが、右サイドからドリブルでボックス内に侵入し右ポスト直撃のシュートを放っている。プレシーズンとはいえ相手はバイエルンであり、ドイツ王者にも通用する攻撃力を見せた。英『manchester evening news』ではジョアン・カンセロをロールモデルにしていると語っており、新たな攻撃的SBが台頭している。

オレクサンドル・ジンチェンコを失いさらに少数精鋭となったシティのSB。ククレジャやボルナ・ソサなど新たなSBを取ると予想できるが、22-23シーズンはより彼らにスポットライトが当たることになるだろう。

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