中国戦は不発に終わった森保ジャパン 日韓戦は“戦術宮市”もあるF・マリノス勢を軸に先発を選ぶべし?

中国戦ではノーゴールに終わってしまった photo/Getty images

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香港戦は上手く戦えていた

日本代表は24日、E-1選手権にて中国代表と対戦。支配率66%、オンターゲット7本と中国相手に圧倒した森保ジャパンだったが、ビッグチャンスを決めきれず、0-0の引き分けに終わってしまった。

6-0と香港相手にE-1選手権初戦で大量得点を見せたサムライブルーの姿は中国戦にはなかった。パスはつながるが、相手を押し込んだアタッキングサードでは攻め手がなく、数少ない決定機も細谷真大がゴールネットを揺らすことはできなかった。

快勝した香港戦との違いはいくつかあるが、一つはスターティングメンバーの人選にある。香港戦は横浜F・マリノスの選手を軸として先発を選んでおり、フィールドプレイヤーの半分である5人がF・マリノスの選手だった。とくにダブルボランチとトップ下の中盤3人はみなF・マリノス勢であり、西村拓真を中心にスムーズに攻撃が行われていた。またシステムも[4-2-3-1]とF・マリノスと同じである。
対する中国戦ではサンフレッチェ広島の選手が5人起用された。ここまでは香港戦と同じだが、中国戦では広島のシステムである[3-4-2-1]ではなく香港戦の[4-2-3-1]が採用されている。

システムが違うとなれば選手が戸惑うのも当然だ。とくに3バックから4バックであればウイングバックのような存在しないポジションもある。

広島の選手は普段起用されていない慣れないポジションでの起用が目立った。3バックの左を担当する佐々木翔は左サイドバック、シャドーの森島司と満田誠はサイドハーフでの起用となった。トレーニング期間の短い代表ではそのポジションに慣れなければならないと言ってしまえばそれまでだが、今季Jリーグを沸かせている広島の3バックが代表で見たかった。

27日の韓国戦は重要なゲームとなる。勝てばE-1選手権優勝であり、2013年以来2回目の優勝だ。

勝ちを目指すのであれば香港戦のようにF・マリノス組を軸とした人選にすべきか。前述した連携や宮市のような単独で状況を打開できる選手がいる。戦術三笘、戦術伊東とフル代表では呼ばれることが多いが、E-1選手権では戦術宮市がカギになっている。

ワールドカップ・カタール大会に向けた国内組の選考の場となっているE-1選手権だが、ここまでアピールに成功した選手はそこまで多くない。韓国は香港や中国よりも強敵なのは間違いなく、森保監督は何を軸に試合に臨むのだろうか。

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