E-1選手権での[4-2-3-1]は海外組含めたフル代表でも継続? 日本の攻撃を活性化できる“トップ下”4つのオプション

ワールドカップ・カタール大会での活躍に期待がかかる久保建英 photo/Getty images

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27日に韓国代表と対戦する

香港戦、中国戦の2試合をここまでに戦った日本代表。1勝1分とまずまずの成績を残しており、27日に最終戦韓国戦を迎える。

E-1選手権での日本代表の特徴はシステムだろう。海外組含めた日本代表はアジア最終予選や6月のテストゲームでは[4-3-3]を採用している。しかしE-1選手権では[4-2-3-1]を使って2試合を戦っており、システムに変化が見られた。E-1選手権限定のものかもしれないが、海外組含めたフル代表でもワールドカップ・カタール大会の本戦に向けて[4-2-3-1]を試したいのかもしれない。

[4-3-3]と[4-2-3-1]の最大の違いはトップ下の有無だ。ここには攻撃面で違いを作れる選手が起用されることが多く、今の日本代表の戦力でいえばその充実度は高い。
1番手は鎌田大地になるだろう。敵陣のフリーな位置でボールを収めることができ、カウンターで敵陣に侵入する際に時間を作れる。そこからのチャンスメイクを得意としており、W杯・カタール大会ではおそらく攻撃の中心になるのは鎌田だ。

代表では左サイドでの起用も多いが、南野拓実が輝いていた頃は中央での起用だった。セカンドストライカーが彼の適性ポジションであり、センターフォワードが空けたスペースに飛び込むのが得意な選手である。代表ではこれといったポジションが見つかっていないが、[4-2-3-1]への移行は南野にとって好都合かもしれない。

レアル・ソシエダへ向かった久保建英はボルシアMGとのトレーニングマッチにてトップ下で起用された。味方とショートパスをつないで連携から崩すことを得意としており、ポゼッションスタイルが久保の最も生きる戦い方だろう。本戦2戦目のコスタリカ戦では日本が支配率で上回ることが予想されており、そこが久保の出番だ。

E-1選手権では横浜F・マリノスの西村拓真がトップ下としてアピールに成功している。鎌田と強みは被るが中間ポジションでボールを受けて攻撃を前進させることができ、香港戦では2ゴールを奪った。より得点に関与できるタイプで、F・マリノスでは今季8ゴールを記録している。韓国戦でも同様のパフォーマンスを披露できれば9月のフル代表招集もあるだろう。

日本代表がトップ下を採用する場合、最低でも4つのオプションがある。どれも興味深くW杯を戦う上でチームの強みになってくれるだろう。久保はソシエダのスタイルがあっているのかトレーニングマッチでは生き生きした姿を見せており、彼が最大のサプライズになるかもしれない。

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