バルサだけが“1億ユーロ以上”補強しているが…… 今夏リーガの補強費は5大リーグで4番目に少なかった

バルサが獲得したハフィーニャ photo/Getty Images

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2強以外のクラブはあまり積極的ではない

果たして今季のリーガ・エスパニョーラはどんな戦いとなるのだろうか。少々気になるのは、移籍市場での動きだ。

今夏の市場で最も積極的に動いているクラブの1つがバルセロナであり、ここまで1億ユーロ以上を市場に投じている。FWハフィーニャ(5800万ユーロ)、ロベルト・レヴァンドフスキ(4500万ユーロ)、DFジュール・クンデ(5000万ユーロ)など、王座奪還へ実に派手な動きだ。

しかしスペイン『MARCA』が紹介したデータによると、今夏スペイン勢が市場に投じた移籍金は計3億5565万ユーロとなっており、これは5大リーグの中では4番目だ(28日時点)。
リーガより少ないのはフランスのリーグ・アンで2億6865万ユーロとなっており、3番目はドイツ・ブンデスリーガで3億7843万ユーロ、2位はイタリア・セリエAで4億9818万ユーロ、そして1位はイングランド・プレミアリーグで11億600万ユーロだ。

つまりリーガはバルセロナ、そしてモナコから8000万ユーロでMFオーレリアン・チュアメニを引き抜いたレアル・マドリードを除けば、他の18クラブがあまり積極的な動きを見せていないことになる。

ここまで補強に1000万ユーロ以上を投じたリーガのクラブは、2強を含めても8クラブに留まる。MFエクトル・エレーラ、FWルイス・スアレスを失ったアトレティコ・マドリードはドルトムントからMFアクセル・ヴィツェルはフリーで加えたが、他にはウディネーゼからDFナウエル・モリーナ(2000万ユーロ)、ポルトガルのジル・ヴィセンテからFWサムエウ・リーノ(650万ユーロ)を加えたのみとなっており、2強に対抗できるか評価は難しい。

バルセロナ、レアルに次いで多い資金を投じたクラブはMF久保建英を加えたレアル・ソシエダだが、それでも3150万ユーロに留まる。セルタから獲得したMFブライス・メンデス(1400万ユーロ)、フランスのアンジェから18歳のFWモハメド・アリ・チョ(1100万ユーロ)、そして久保の保有権50%取得に650万ユーロだ。

同メディアもバルセロナとレアルがリーガの補強費を大きく引き上げている部分に注目しており、新シーズンは他クラブが2強についていけないかもしれない。ここまでスペイン勢が費やしている3億5565万ユーロの補強費は、1億6713万ユーロしか使わなかった2012年夏以来の少なさだという。

積極的に動いたバルセロナには期待できるが、2強とその他18クラブの差が大きく広がるのは理想的ではないだろう。もちろんここからの補強もあり得るが、新シーズンのリーガはどうなるのか。ここまではお金の使い方がはっきり分かれる夏となっている。

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