ジョーカーから先発へと返り咲いたMF 32歳で代表初選出の水沼宏太が横浜FMをけん引する

横浜FMで存在感を発揮する水沼 photo/Getty Images

今季はJ1で19試合に出場する水沼

日本代表は27日、韓国代表に3-0と勝利してE-1選手権優勝を遂げる。今大会にて大きな注目を集めた選手が32歳で代表初選出となった水沼宏太だろう。

水沼は香港戦で代表デビューを飾ると、持ち味のスピードと運動量を生かして得点に導く。自身のゴールは奪えなかったものの、右サイドで大きな存在感を発揮した。韓国戦にも先発するなど、今大会2試合に出場して優勝に貢献する。

横浜F・マリノスのアカデミーから昇格し、栃木SCやサガン鳥栖で主力となって成長すると、FC東京やセレッソ大阪にも在籍して経験を積む。そして2020年に満を持して横浜FMへと復帰した水沼は同年、J1で25試合に出場。さらに翌年には36試合に出場するものの、先発出場はわずか1試合で、そのほとんどが途中出場だった。

それでも途中出場ながら3得点9アシストの活躍を見せ、途中出場から流れを変えるジョーカーとしての役割を確立する。すると今季は19試合出場中先発は12試合と徐々にスタメンも増え始め、自らの力で代表への道を手繰り寄せたのだ。

現在首位の横浜FMは、今節2位の鹿島アントラーズと対戦。勝利すれば勝点差は「8」に広がる天王山だ。勢いに乗る水沼がチームをけん引して鹿島を破ることができるのだろうか。

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