セリエA制したのにミランは“過小評価”されている? 若手育成&補強で成長続ける王者を甘く見てはいけない

昨季のセリエAを制したミラン photo/Getty Images

話題になるのは積極補強のインテルやユーヴェの方だが……

昨季のセリエAを制したのは名門ミランだ。だが、今夏ここまで話題に挙がる機会はあまり多くない。どちらかといえば積極補強に動くユヴェントス、インテル、ローマの方が話題になっている印象だ。

実際、この3クラブはビッグネームを補強している。市場での動きが話題になるのは当然だろう。それに比べるとミランの動きはまだ地味だ。

しかし、伊『Gazzetta dello Sport』は王者ミランを侮ってはならないと警告する。確実に昨季より強くなっていると分析しているのだ。

その理由の1つは、若手の成長だ。FWラファエル・レオン、MFサンドロ・トナーリ、DFピエール・カルルといった若い選手たちは昨季の経験からレベルアップしている。新シーズンはさらに進化したプレイが見られるとの考えだ。

ローマがネマニャ・マティッチ、パウロ・ディバラ、インテルがヘンリク・ムヒタリアン、ユヴェントスがアンヘル・ディ・マリアら経験豊富な選手を積極的に引き抜いているのに対し、ミランは27歳FWディボック・オリギのフリー補強を除けば相変わらず若手重視だ。対照的ではあるが、大きな成長が見込めるのはミランの方だろう。

今夏はレンタルに出していた21歳のMFヤシン・アドリ、22歳のMFトンマーゾ・ポペガも戻り、現在はベルギーのクラブ・ブルージュでプレイする21歳の大型MFチャールズ・デ・ケテラエル獲得に力を入れている。全員フレッシュな若手で、さらなる成長が見込める。数年後のミランはかなり楽しみなチームとなっているに違いない。

「昨季のようにミランを過小評価するのは大きな誤りだ。なぜならミランは今も、これからも強くなる集団だからだ。賢明な経営陣、ピオリのようなトップコーチ、そして経験と若さの調和がある」

同メディアはこう絶賛しているが、ユヴェントスやインテルを抑えてミランは連覇を果たすのか。彼らとは対照的な補強姿勢で、どちらが成功を呼び込むのか楽しみだ。

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