フレッジに代わり21歳&19歳MFをアンカーで試したテン・ハーグ マンUの[4-3-3]は実戦に耐えうるのか

ラージョ戦で出番を得たガーナー photo/Getty Images

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ガーナーとイクバルの若手2人がアンカーで試された

これまでのプレシーズンマッチで、MFフレッジのアンカー起用も何度か試してきたマンチェスター・ユナイテッド。1日に行われたラージョ・バジェカーノ戦では、21歳MFジェイムズ・ガーナーと19歳MFジダン・イクバルがそのポジションで起用されることとなった。

今夏はマンUの攻撃の柱であるブルーノ・フェルナンデスに加え、MFドニー・ファン・デ・ベークがエヴァートンからローンバックし、MFクリスティアン・エリクセンも新たに加入。いわゆるトップ下を主戦場とする選手が顔を揃えた。エリック・テン・ハーグ監督は、彼らをインサイドハーフとして2列目中央に並べる[4-3-3]をこれまで何度か採用している。

そうなると気になるのが、アンカーを務める選手だが、ここまではフレッジ以外にアンカーで試された選手がいなかった。しかし、テン・ハーグ監督は今回のラージョ戦でガーナーを先発起用し、フレッジの代わりにアンカーとして機能するのかテストした。

先月行われたアストン・ヴィラ戦では、ダブルボランチの一角として起用されたガーナー。今回のラージョ戦でいきなり慣れないアンカーを任された訳だが、それなりに安定したパフォーマンスを披露。

57分の失点シーンで、シュートを打つ相手選手に寄せきれないなど、改善点も見受けられたが、最終ラインに加わって組み立てに参加し、ピッチ上の様々なエリアに顔を出すなど、攻撃面で特長を見せた。

そのガーナーは74分でお役御免となり、代わってイクバルが登場。彼もここまでのプレシーズンマッチでは、ダブルボランチ起用だったが、そのままガーナーのいたアンカーの位置に入り、配球面ではガーナー以上とも言える立ち回りを見せた。

彼らがこのままアンカーとして計算できるようになれば、より[4-3-3]を採用できる機会も増え、テン・ハーグ監督の戦術の幅も広がる。しかし、フレッジにしろ、ガーナーにしろ、イクバルにしろ、強豪相手にどこまでディフェンスが通用するかは懸念材料となっている。

より守備力の高いアンカータイプの選手を補強できれば理想的だが、現状マンUはセントラルMFタイプのフレンキー・デ・ヨングを狙っており、期待は薄い。フレッジ、ガーナー、イクバルのさらなる守備力向上に期待したいところだが、このままいくと[4-3-3]は、より攻撃に比重を置きたい時のオプションに留まるのではないだろうか。

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