2010年から“6億ユーロ以上”も売却したクラブも 移籍市場の主役であり続けるポルトガル2強の凄さ

ヌニェスはリヴァプールへ photo/Getty Images

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毎年のようにビッグクラブへタレントを送り出している

以前から若手の育成力は高い評価を得てきたが、今夏も目立っているのがベンフィカ&FCポルトのポルトガル名門2クラブだ。

2010年夏からの数字を見てみると、ベンフィカが売却した選手の合計額は6億9000万ユーロにも達する。これは同期間では最高額だ。やや差はあるが、ポルトもそれに次ぐ4億5600万ユーロだ。

今夏もベンフィカはFWダルウィン・ヌニェスを7500万ユーロでリヴァプールへ送り出しており、そのヌニェスはリヴァプールでさっそく暴れている。ヌニェスは2020年にスペインのアルメリアから2400万ユーロの移籍金でベンフィカに加わっているが、それが倍以上の価格で売却されたのだから、やはりベンフィカは選手の才能を見抜く術に長けている。

PSGにはヴィティーニャが加入 photo/Getty Images

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ポルトは22歳のMFファビオ・ビエイラを3500万ユーロでアーセナルへ、さらに22歳のMFヴィティーニャを4150万ユーロでパリ・サンジェルマンへ売却しており、どちらもクラブのアカデミーから出てきた選手だ。特にヴィティーニャはさっそくパリで異彩を放っており、ポルトの育成力も見事だ。

振り返ればベンフィカは2019年にクラブにとっては最高額となる1億2700万ユーロでFWジョアン・フェリックスをアトレティコ・マドリードに売却したり、2020年にはDFルベン・ディアスを6800万ユーロでマンチェスター・シティ、2017年には同じくマンCへGKエデルソン・モラレスを4000万ユーロ、2012年にはMFアクセル・ヴィツェルを4000万ユーロでゼニト、2010年にはMFアンヘル・ディ・マリアを3300万ユーロでレアル・マドリードへ売却するなど、10代から20代前半の若いタレントを次々と欧州のビッグクラブに売却してきた。

ポルトは2019年にDFエデル・ミリトンを5000万ユーロでレアル・マドリード、今冬には4700万ユーロでFWルイス・ディアスをリヴァプールへ、他にも2013年にMFハメス・ロドリゲスを4500万ユーロでモナコ、まだ18歳だったFWファビオ・シウバを4000万ユーロでウォルバーハンプトンに売却するなど、こちらも若い逸材を高値で売却してきている。

毎年のように優れたタレントをビッグクラブへ送り出しているのは見事で、今夏のヌニェスとヴィティーニャ、ファビオ・ビエイラにも当たりの予感が漂う。このモデルは今後も長く続いていくことになるだろう。

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