ククレジャ逃したシティは誰を左SBに迎える? 英紙が主張する最適なニューカマーとは

英紙はビジャレアルのペルビス・エストゥピニャンがククレジャの代役に最適だと伝えている photo/Getty images

移籍市場の閉幕までまだ時間はある

マルク・ククレジャのチェルシー行きが発表された。移籍金は総額6300万ポンドで、6年の長期契約となるようだ。

これでシティは新たな左サイドバックを再び移籍市場で探すことになる。以前からシティはククレジャを狙っていたようだが、評価額の差を埋められず移籍金を用意したチェルシーへの移籍が決まっている。すでにエヴァートン戦でデビューを飾っており、チェルシーの左サイドを攻守両面で支えてくれるだろう。

英『The Athletic』ではシティが獲得する可能性がある左SBをリストアップしており、それぞれチームにフィットするのか独自の目線で考察している。

まずはククレジャをシティが獲得したかった理由だが、同紙では攻撃面での貢献度と堅実な守備を好んでいたと分析している。とくに守備強度は高く、昨季の対シティ戦ではリヤド・マフレズをマンマークし、完封している。

同紙では「smarterscout」と呼ばれるデータサイトを用いて攻撃面ではパス、ボールの運び、ボール保持、守備面ではインターセプト、タックル、クリア数を調べ、ククレジャに近い人物を挙げている。

最も数値が近かったのはビジャレアルのDFペルビス・エストゥピニャンだ。昨季CLベスト4まで進んだ同チームを支えたレフティで、日本代表が9月に対戦するエクアドル代表の選手である。とくに守備面での貢献度は高く、インターセプト数、タックル数、クリア数共に優秀な数字を誇った。アスリート能力に長けており、シティのSBに足りないカイル・ウォーカータイプの人材である。

頻繁にシティへの移籍がささやかれているのがシュツットガルトのDFボルナ・ソサだ。遠藤航と伊藤洋輝のチームメイトで、クロアチア代表にも選ばれている24歳。186cmとSBとしては大きく、最大の魅力は左足から放たれるクロスだろう。非常に高精度であり、シュツットガルトでは83試合で23アシストを記録している。守備は得意ではないが、とにかく攻撃的な選手で、ジョアン・カンセロとはまた違った強みを出せるか。

3人目はウルブズのDFラヤン・アイト・ヌーリだ。フランスのアンジェで頭角を現わしたレフティで、2020年からウルブズでプレイしている。ソサ同様にクラブでは左ウイングバックを任されており、推進力のあるドリブルとチャンスメイクで攻撃に違いを生む。対人性能の高い選手ではあるが、ポジショニングなどの守備は得意ではなく、ククレジャとの比較は難しい。

同紙ではククレジャを逃したが、シティはロドリ、ルベン・ディアス、アーリング・ハーランドのプランBとなる選手を獲得して成功を収めていると締めくくっている。確かにそうだが、左SBはシティへの適応が難しいポジションであり、左SB不足を解消するのは誰になるのだろうか。

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