デビュー戦での2ゴールはアグエロ以来の好成績 怪物ハーランドはシティの“ラストピース”なのか

さっそくアーリング・ハーランドが2ゴールを挙げ、リヴァプール戦での批判を跳ね返した photo/Getty images

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足りなかったストライカーがやってきた

ラヒーム・スターリングをはじめとする準主力の放出、左サイドバックの進まない補強と今夏の移籍市場ではマイナスな意見が飛び交うマンチェスター・シティだが、8日のプレミアリーグ開幕戦ではアーリング・ハーランドがその不安を吹き飛ばす2ゴールを挙げ、ウェストハムに2-0と勝利を収めた。

リヴァプールとのコミュニティシールドではボールに触れず、さらにはビッグチャンスを逃すなど批判を受けたハーランドだが、その批判は的外れなものだったようだ。ウェストハム戦では最前線に張り付くだけでなく何度も降りてポストプレイを行っており、その頻度はリヴァプール戦からかなり増えていた。頻度、タイミングとチームへの適応が見られ、リヴァプール戦からアップデートしてきた印象を受ける。

ゴールシーンではハーランドのシュートの上手さが光った。1ゴール目はPKだったが、難なく左隅に沈め得点を挙げている。近年のシティはPKキッカーが定まっていなかったが、今後はハーランドが蹴ることになるだろう。
2ゴール目はハーランドを象徴するような得点だった。シンプルな裏への抜け出しからゴールが決まっており、簡単に決めて見せるハーランドの能力の高さを再確認することができた。とにかく加速力があり、一度抜け出せば追いつくことは難しい。


『ESPN』によるとシティでのプレミアリーグデビュー戦で2ゴールを決めたのはセルヒオ・アグエロ以来のことだという。どちらも素晴らしいストライカーであり、アグエロはシティで388試合に出場して259ゴール73アシストを記録した。ウェストハム戦での期待感が継続されればハーランドがこの数字を越えることは容易に想像できる。シュートの上手さ、チームへの適応の早さとすでに素晴らしいものを披露しており、プレミアリーグ王者に足りていなかったプレイヤーがチームに加わった。SB不足やベルナルド・シウバの去就など安心できない話題も多いが、近年は決定力不足で苦しんだシティが変わることになる。

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