宮市亮を負傷で欠く横浜F・マリノスが新たなアタッカーを獲得 ポルトガルで躍動するヤン・マテウスとは何者か

横浜F・マリノス入りが決まったヤン・マテウス photo/Getty images

チャンスメイクが期待できるドリブラーがやってきた

横浜F・マリノスがFWヤン・マテウス(23)の獲得を発表した。F・マリノスの公式サイトによるとメディカルチェック後に正式な契約を結ぶようだ。

母国ブラジルではヴィトーリアやパルメイラス、スポルチ・レシフェに在籍しており、近年はポルトガルのモレイレンセでプレイしている。昨季はリーグ戦やカップ戦含め全36試合を戦い9ゴール6アシストの数字を残した。リーグ戦では16位と奮わず2部降格となったが、チームの得点源として活躍しており、実力は確かだといえる。

右サイドを主戦場とする左利きのアタッカーで、前述したデータが示すように得点とアシストが期待できる選手だ。F・マリノスは負傷で宮市亮を欠いており、マテウスが韋駄天の代役として獲得されたのだろう。

前線に張るだけでなくボールを受けに来るタイプのアタッカーで、推進力のあるドリブルを武器に攻撃を前進させる。ドリブルだけでなく高精度のパスも備えており、モレイレンセではセットプレイのキッカーを任されていた

昨季のデータになるが、ビッグチャンスクリエイト数5回、キーパス31回はモレイレンセの中でチームトップの数字である。地上戦のデュエル勝利数102回も最多の数字であり、球際の強さは欧州レベルのものを備えていると見ていいだろう。

またマテウスの特徴はその若さだ。23歳と非常に若い選手であり、これだけポルトガルの1部で通用するプレイを見せられればステップアップの話はあったはずだ。それでもF・マリノス行きを決断しており、何か秘める思いがあるのか。

宮市が離脱しても水沼宏太、エウベル、仲川輝人と実力者が揃っていたF・マリノスのサイドアタッカー陣。そこに23歳のドリブラーが加わることになればアタッカーの選手層はリーグ屈指といえるだろう(データは『SofaScore』より)。

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