エールディヴィジ得点王になったイランの点取り屋が苦戦中 プレミアで失敗した男が目指す再起

フェイエノールトの選手としてエールディヴィジへ戻っているジャハンバフシュ photo/Getty Images

プレミアではたった2ゴールのみ

イラン代表はアジアを代表する強豪国の1つであり、その強さは日本のサッカーファンも理解していることだろう。欧州のクラブで活躍する選手も多く、今年のワールドカップ・カタール大会出場権も掴んでいる。

そんなイランのエースといえばレヴァークーゼンに所属するサルダル・アズムンだが、欧州で実績を残したプレイヤーとしては28歳のFWアリレザ・ジャハンバフシュも忘れてはならない。

ジャハンバフシュといえばオランダのAZにて2017-18シーズンにリーグ戦21ゴールを記録し、エールディヴィジ得点王に輝いた実績を持つ。エールディヴィジは5大リーグではないものの、それでもレベルの高いリーグだ。そこでアジアのFWが得点王のタイトルを獲得するのは特別なことだ。

ただ、ジャハンバフシュはそこから一気にトーンダウンしてしまった。エールディヴィジ得点王の肩書を引っ提げて2018年にはイングランドのブライトンへ移籍したのだが、何とプレミアリーグでの3シーズンでたった2ゴールしか決められなかったのだ。話題になったのは、チェルシー相手に派手なバイシクルシュートを決めた瞬間くらいか。

結局イングランド挑戦は失敗に終わり、昨季はエールディヴィジのフェイエノールトへ移籍。慣れたエールディヴィジでリスタートすることになったのだが、昨季も4ゴールのみと振るわず。ジャハンバフシュの名前が聞こえてくる機会は少なくなった。

迎えた2022-23シーズン。28歳のジャハンバフシュは今も継続的にイラン代表へ招集されており、ワールドカップへ向けてフェイエノールトで良い感触を掴んでいきたいところだろう。スタメンに定着しているわけではないが、7日に行われたフィテッセとの今季開幕戦では17分だけ出番を得ている。

果たして今季こそジャハンバフシュはゴールの感覚を取り戻せるのか。AZ時代の輝きは見事だったが、実はイラン代表でも通算62試合で13ゴールのみとエールディヴィジ得点王を獲った実績を持つFWとしては少々寂しい成績に終わっている。

アジア以外の国から得点を奪ったケースもボリビア、ベネズエラ戦での2点のみ。ワールドカップでも得点は決めていない。今年こそは2017-18シーズンのキレを取り戻したいところだが、エールディヴィジ得点王の実績が偶然ではなかったことを証明できるか。

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