得をするのはどのクラブ? バルセロナ、チェルシー、シティの3クラブに影響するオランダ代表MFの去就

フレンキー・デ・ヨングがどう動くかで複数のチームに大きな影響を与える photo/Getty images

移籍市場の閉幕まであと2週間強だ

今夏の移籍市場で常に話題となっているバルセロナのフレンキー・デ・ヨングの去就。エリック・テン・ハーグ擁するマンチェスター・ユナイテッドが獲得を望んでいたようだが、オランダ代表MF本人が赤い悪魔に加わることを拒んでおり、進展はなかった。そこで新たなオーナーを得たチェルシーが接近しており、英『The Sun』によると7200万ポンド以上の移籍金をバルセロナに提示したという。すでにクラブ間では合意となっており、残すは本人の希望次第で、チェルシー行きが決まることになる。

デ・ヨングがチェルシーに行くことになればバルセロナの大きな問題が解決することになる。7200万ポンド以上の移籍金が入り、大きな障壁となっていた給与問題も解決の道に向かうだろう。となればロベルト・レヴァンドフスキら登録できていない新戦力が14日のラージョ・バジェカーノ戦で起用できる可能性も高まる。

また以前から関心を寄せているマンチェスター・シティのベルナルド・シウバ獲得のオペレーションも進められるか。シティは8000万ポンド以上の移籍金を望んでおり、デ・ヨング売却で得た移籍金を回すことができれば獲得は可能だろう。B・シウバ本人は移籍を希望しており、シティも要求額を支払えるクラブが現れれば売却を容認する姿勢を見せている。西『SPORT』によるとデ・ヨングが去ることになればB・シウバの獲得は簡単になると報じており、彼の去就がカギになる。

デ・ヨングが動くことで得をするのはバルセロナだ。給与問題が解決に向かい、シティはB・シウバを手放すことになる可能性が出てくる。残りの移籍期間でシティがポルトガル代表MFの後釜を確保する難易度は非常に高く、デ・ヨングの決断は今季の各クラブの成績を左右するものになるだろう。チェルシーがデ・ヨングを獲得すれば中盤の層が厚くなるのは間違いないが、7200万ポンド以上の移籍金を支払うのはパニックバイとも取れる行為だ。中盤はジョルジーニョ、エンゴロ・カンテ、マテオ・コヴァチッチ、コナー・ギャラガーの4人がおり、補強すべきはアンドレアス・クリステンセン、アントニオ・リュディガーが抜けたセンターバックだ。

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