試合前のサンチョの言葉が重く響くマンU完敗劇……「上手くいくと確信している。そう時間はかからない」

ブレントフォードに完敗したマンU photo/Getty Images

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まさかの4失点大敗

今季開幕節となるブライトン戦を1-2のスコアで落とした後、マンチェスター・ユナイテッドのFWジェイドン・サンチョは新指揮官エリック・テン・ハーグの下でチームが成功を収められるはずとのコメントを残していた。

確かにテン・ハーグ政権は始まったばかりで、チームの形を作り上げるまでには相応の時間がかかるものだ。とはいえ、第2節のブレントフォード戦を0-4のスコアで落としたのはさすがにマズかったか。後方からのビルドアップなどやりたいフットボールがあることは理解できたが、致命的なミスから失点を重ねてしまった。

「システムが形になるには時間がかかるものだ。僕たちには新しい選手がいて、彼らはプレイに慣れる必要がある。上手くいくと確信している。僕は監督、システム、選手を信じているからね。僕たちはポジティブでいなければならない。それほど時間はかからないと思うよ」(英『Daily Mail』より)。
これはブレントフォード戦前のサンチョのコメントだ。確かにポジティブでいることは大切だが、ブレントフォード戦の内容から楽観的になるのは少々難しいだろう。今夏に加えたMFクリスティアン・エリクセンは足下の技術が高く、テン・ハーグがアヤックスでフレンキー・デ・ヨングに任せていたような仕事をこなせるMFかもしれない。しかし、ブレントフォード戦では自陣で思いがけないミスもあった。

同じく新戦力のDFリサンドロ・マルティネスもセンターバックで先発したが、セットプレイから課題の高さが問題になるシーンも見られた。エールディヴィジからプレミアリーグへの環境に慣れるには少し時間が必要だろうが、マンUはマルティネスの獲得に5700万ユーロの資金を費やしている。移籍金額が高額なだけに、サポーターからのプレッシャーも感じているはずだ。プレミアの立ち上がり2連敗で守備崩壊となれば本人も精神的ダメージは大きいだろう。

前線ではFWクリスティアーノ・ロナウドも先発に戻ったが、こちらもボールロストから失点に繋がってしまった。ロナウドは今夏の退団が盛んに騒がれている選手でもあり、今回の敗北からモチベーションがどうなっているのか非常に気がかりだ。

サンチョも60分までプレイしたものの、特に目立ったプレイもなかった。この敗戦からポジティブな部分を見つけるのは難しいが、サンチョの言葉通りテン・ハーグ政権は成功するのか。22日にはリヴァプールとのゲームが控えており、開幕3連敗スタートもあり得そうだ。

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