“新たなGKを獲得すべき”と指摘する英紙 テン・ハーグはデ・ヘアを擁護するもパス成功率64%では厳しいか

テン・ハーグ監督はいつまでデ・ヘアを待てるのか photo/Getty images

今のGKはボールをプレイすることを求められる

マンチェスター・ユナイテッドは14日にアウェイでブレントフォードと対戦。ブライトンとの初戦に敗れており、今季プレミア初白星を掴みたかった新生ユナイテッドだったが、まさかの0-4と大敗を喫してしまった。2試合で得た勝ち点はゼロであり、失点数は6と守備が崩壊してしまっている。

ブライトン戦でもそうだが、ブレントフォード戦で目立ったのは後方からのビルドアップでのミスだ。エリック・テン・ハーグが就任したユナイテッドはGKからのつなぎを重要視しており、ブレントフォード戦でもその試みは見られた。しかしブレントフォードの整備されたハイプレスを無力化することはできず、2失点目は守護神ダビド・デ・ヘアのパスが奪われ、ゴールを許している。

英『manchester evening news』ではブレントフォード戦でのデ・ヘアのパフォーマンスに10点満点の評価で1点を付けており、「今シーズンの6失点のうち、おそらく4失点は彼の責任だ」と手厳しい指摘を行っている。

0-4と大敗した試合後にテン・ハーグ監督は同紙にデ・ヘアはボールをプレイするGKに適応できると語っている。実際にトレーニングではテン・ハーグを納得させられるレベルのパフォーマンスを披露しているようで、新監督は守護神を擁護した。

しかしそれを待つほどプレミアリーグは甘くない。次節は世界有数のハイプレスの強度を持つリヴァプールが相手であり、デ・ヘアは格好の的だ。ブレントフォード戦でのパス成功率は64%と低く、マンチェスターのもう一つのクラブのGKエデルソン・モラレスはボーンマス戦で92%のパス成功率を記録している。タイプが違う選手で比較するのもおかしな話ではあるが、ハイプレスがより整備された現代サッカーで後方からのつなぎを重視するのであればエデルソン級の技術は必要となる。

同紙ではユナイテッドが長期的に活躍できる新たなGKを獲得すべきだと主張している。ノッティンガム・フォレストにディーン・ヘンダーソンをローンで出しているが、彼もデ・ヘアほどではないが、ボールをプレイする技術は高くない。ただ25歳と若く、将来に期待できるだけのポテンシャルは持っている。

好調だったプレシーズンマッチとは一転、難しいスタートとなっているユナイテッド。とくにGKの人選はスタイル上、重視する必要があるのだが、テン・ハーグは次節もデ・ヘアをスタメンで起用するのだろうか。

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