プレシーズンでもっと試しておくべきだったマンUの3列目 エリクセンの器用さに頼るしかなかった開幕2戦

この2戦で最前線や3列目を務めたエリクセン photo/Getty Images

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中盤の補強はまだ進んでいない

ブレントフォードに0-4の大敗を喫し、プレミア開幕2連敗を喫したマンチェスター・ユナイテッド。問題は山積みだが、やはり中盤の構成が定まらない部分にも敗戦の要因はあるだろう。

マンUは今夏、バルセロナのMFフレンキー・デ・ヨングを狙い続けているが、依然として獲得には至っておらず。最近ではユヴェントスのMFアドリアン・ラビオなどが獲得候補に挙がっている。

結局、プレミアリーグ開幕までに中盤を補強することはできなかったため、エリック・テン・ハーグ監督はブライトンとの開幕戦でMFフレッジのアンカー起用を選択。この形はプレシーズンマッチでも試しており、その際は上手く機能していた。

しかし、この試合は前半で2点のビハインドを負い、後半途中からMFクリスティアン・エリクセンをアンカーへ移動。結果的に敗れはしたものの、この起用がはまったこともあり、途中から主導権を握ることには成功した。

そして今回のブレントフォード戦では、スタートからエリクセンを3列目に配置したテン・ハーグ監督。ブライトン戦での応急処置を本格導入する形となったが、前半だけで4点を失った。

プレシーズンではフレッジやMFスコット・マクトミネイの他に、MFドニー・ファン・デ・ベークやMFジェイムズ・ガーナー、MFジダン・イクバル、MFチャーリー・サヴェージといった選手を3列目で試していた。しかし、この2戦で起用されたのは、フレッジ、マクトミネイ、ファン・デ・ベークの3人のみであり、ベンチ入りを果たしたガーナーも結局出番を与えられていない。

ガーナーはプレシーズンツアー初日に負傷したという不運もあったようだが、アストン・ヴィラ戦、アトレティコ・マドリード戦、ラージョ・バジェカーノ戦のプレシーズンマッチ3試合に出場。ところが、先発起用は控え組中心となったラージョ戦のみであり、今となれば、もう少し主力組に混ぜて試しておくべきだったと言える。

エリクセンもチームへの合流が遅く、プレシーズンはアトレティコ戦、ラージョ戦のみの出場となっていたが、その気になれば、ラージョ戦あたりで彼の3列目起用を試すこともできたはず。台所事情が厳しいこの状況には同情の余地もあるが、こういった事態に備え、もう少し手を打っておくこともできただろう。

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