74分のプレイタイムでわずかに“8回” 英紙はタッチ数の少なさを批判もデ・ブライネは見当違いと新エースを擁護

タッチ数の少なさから批判を受けているハーランド photo/Getty images

リーグ戦で3ゴールに関与しているハーランド

今夏の移籍市場でボルシア・ドルトムントからマンチェスター・シティに移籍し、プレミアリーグ開幕後は2戦連続での先発出場となっているアーリング・ハーランド。初戦ウェストハム戦ではPK含め2ゴールで勝利に貢献し、2節ボーンマス戦ではゴールこそなかったが、イルカイ・ギュンドアンの得点をアシストしている。すでに3ゴールに関与しており、文句なしの活躍だ。

しかし英『90min』はボーンマス戦でのハーランドのアシストシーン以外の場面を振り返り、74分のプレイタイムでタッチ数はわずかに8回、パスも2回しか成功していないと批判している。

確かに74分もプレイしたことを考えると少ない数字であり、現在はインテルでプレイしているロメロ・ルカクと被る部分もある。実際に昨季は第26節クリスタル・パレス戦でフル出場し、ボールタッチ数が7回だったことで批判を浴びた。データサイト『Opta』によれば集計を開始した03-04シーズン以来最も低い数字を更新したという。

タッチ数が少ないというのはゲームに入れていないことを示す。チェルシー時代は前線にポジションをとってもボールが入ってこず、チェルシーの攻撃は機能不全を起こしていた。ルカクが前線で体を張りポストプレイを行えばボールはより循環したかもしれないが、当の本人はすでに古巣のインテルに戻っている。

ハーランドもルカク同様にタッチ数が極端に少ないが、シティはチェルシーのように攻撃が機能不全に陥っていない。相手が昇格組のボーンマスということも関係しているかもしれないが、4ゴールを奪い快勝した。

またハーランドはその少ないタッチ数で確実にゴールに関与している。すでに3試合で3ゴールに関わっており、昨季ルカクが記録した28試合で8ゴールの数字はすぐに追いつくだろう。

「このシステムで中心的な存在になるのは難しい。でも、この何回かのタッチで彼は危険な存在になった。危険なプレイをするために多くのタッチ数を必要とすることはない」

英『Manchester Evening News』にてタッチ数が少なかったハーランドを擁護するのはケビン・デ・ブライネだ。ベルギー代表MFはすでに新加入ストライカーの働きぶりを認めており、そんな批判は気にすることないと発言している。

またハーランドが本領を発揮するのはよりスペースが生まれやすいビッグマッチになるだろう。とくにCLはシティでも押し込まれることがあり、そこにデ・ブライネのパスとハーランドの推進力があれば2人でゴールを奪えてしまう。ウェストハム戦での得点がまさにその形であり、10月のリヴァプール戦ではハーランドの能力の高さが証明されるだろう。

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