バルサの中盤を止めたドレッドの大型MFは何者だ セネガル代表“未招集”の男に集まる視線

中盤で競り合うパテ・シス photo/Getty Images

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ガビやペドリに仕事をさせず

リーガ・エスパニョーラ開幕節のラージョ・バジェカーノ戦から、バルセロナは超豪華攻撃陣で相手を粉砕するつもりだっただろう。しかし、13日に行われたラージョとの開幕節はバルセロナの思い通りにはならなかった。

ボールは支配出来たものの、最後までラージョの守備ブロックを崩せずスコアレスドローで終了。開幕節から首をひねる内容と結果になってしまった。

話題は攻めあぐねたバルセロナの方に集中しているが、守り切ったラージョの方も称えられるべきだろう。守備ブロックの中でも中盤で目立ったのが守備的MFパテ・シス(28)だ。
独特なヘアスタイルでも目立っていたシスは186cmとサイズがあるセネガル人MFで、昨夏にスペイン2部のフエンラブラダから加入。今季はリーガ・エスパニョーラ2年目となるが、バルセロナ戦では最後までスタミナが切れなかった。

豊富な運動量、高い身体能力、アフリカ人選手らしい長いリーチを活かしてバルセロナのボールホルダーに何度も圧力をかけており、バルセロナにとってはかなり厄介だったはずだ。タックル成功数はチームトップの6回、シュートブロック数もチームトップの3回、クリア数も3回、さらに攻撃面ではチーム第3位となる30本のパスを出し、成功率も90%と高かった(データは『WhoScored』より)。

スペイン『as』もシスのおかげでガビやペドリが自由に動けなかったと称えており、ラージョにとってはシスの存在があったからこその勝ち点1だ。

セネガル代表はアフリカを代表するタレント集団ではあるが、シスはまだ代表デビューを果たしていない。これまではポルトガルなどでプレイしてきた選手で、話題になっていなかったところがある。しかし、今回のパフォーマンスを見れば代表に招集するのも面白いか。シスの懸命な守備に驚いた人も多いはずで、ワールドカップまでのアピールが楽しみだ。

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