「クレジットカードを2度ほど処分したことがあるが……」 クロップがバルサの現状を自身の経験で比喩

バルサについてコメントしたクロップ監督 photo/Getty Images

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もはやタイトルを逃すことは許されない

ラージョ・バジェカーノとのリーガ開幕戦をスコアレスドローで終えたバルセロナ。財政難という状況にある中、大型補強を敢行して挑んだこの試合だったが、その成果は表れなかった。

序盤は低迷したものの、シャビ・エルナンデス監督の就任などにより、リーグ戦2位フィニッシュを果たした昨季のバルサ。今夏は、FWロベルト・レヴァンドフスキやFWハフィーニャ、MFフランク・ケシエ、DFアンドレアス・クリステンセン、DFジュール・クンデといったタレントたちの獲得で大幅な戦力向上を図っており、タイトルを本気で狙いにきている。

しかし、現在のバルサは財政が不安定な状況にあり、今後25年の放映権の一部や子会社の株式などを売却することによって、補強資金を捻出した。さらには、選手に減俸も要求している有様だが、いまだクンデの選手登録は完了していない。

MFフレンキー・デ・ヨングを始めとする何人かの選手は退団が噂されており、これによる移籍金の獲得や総年俸額の減少などが期待されている。それでもバルサはまだ、MFベルナルド・シウバやDFマルコス・アロンソの獲得に動いているようで、さらなる支出も予想される。

独『Bild』によれば、リヴァプールの指揮官であるユルゲン・クロップ監督も、今夏のバルサの動きについて言及。「さまざまな理由から理解できない」と主張している。

「その理由のひとつは、私は金融の専門家ではないから。もうひとつは『お金がない』と言われたら、それ以上使わないからだ。クレジットカードを2度ほど処分したことがあるが、幸いにもそれは数年前のことだ。サッカーファンと同じ目線でバルサの動向を見ているが、私には理解できない。私がサッカーを見てきたこの数十年間、このクラブは傑出していると思っていたので、彼らがうまくやることを願っているよ」

他クラブの監督からも、その不可解な経営戦略について指摘されてしまっているバルセロナ。すでに行動へ移してしまっている以上、あとは結果を出すしかないが、今季はいくつのタイトルを獲得できるのか。

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