以前のPSGはズラタンが絶対的キングだったが…… 今のムバッペ&ネイマールの“ダブルキング体制”は大丈夫か

パリのMNMは魅力的だが…… photo/Getty Images

何やら不穏な話題も

仏スーパー杯やリーグ・アンで快調なスタートを切る中、パリ・サンジェルマン内部が何やら騒がしくなっている。

ドレッシングルームのリーダーが誰なのか分かりづらくなっているのだ。

13日に行われたリーグ・アン第2節のモンペリエ戦では最初に得たPKをFWキリアン・ムバッペが外してしまい、2本目はネイマールが担当してゴールを記録。スター軍団においてPKやフリーキックのキッカーは揉め事の定番だが、試合後にはムバッペのPK失敗を批判する一般人のSNSでの発言にネイマールがいいねをしたとも言われており、何やら穏やかではない。

ネイマールもムバッペもパリに加入して5年。当初はバルセロナから巨額の移籍金でやってきたネイマールが王様だったはずだが、ここ2、3年で力関係は変わった。ムバッペはフランス代表でも絶対的な主力となり、2018年のワールドカップを制するなど一気にスーパースターへ駆け上がった。

一方のネイマールも悪くはないが、単純な得点数などではリーグ・アン得点王を複数回獲得しているムバッペに後れを取っている。ムバッペもまだ若い選手だけに、やや謙虚さを忘れて態度が大きくなっているところはあるかもしれない。ネイマール派とムバッペ派に分かれていると言っても大袈裟ではないか。

英『The Guardian』は、2012年から2016年までの4年間は現ミランFWズラタン・イブラヒモビッチがパリの絶対的キングだったと振り返る。DFチアゴ・シウバの存在も大きかっただろう。そうしたリーダーの存在が現在のパリには欠けているのかもしれない。

「チームの派閥は常に問題ではあったが、ネイマールとムバッペの間に生まれる亀裂はクラブを2つに分割する可能性がある。イブラヒモビッチはパリの誰もが認める王様だった。現在のチームには2人の王様がいる」

同メディアはこう伝えているが、2人の王とはもちろんネイマールとムバッペのことだ。新指揮官クリストフ・ガルティエが上手くスター軍団をまとめられればいいが、そうした経験が浅いのは気にかかる。大きなトラブルとならなければいいが、火種はくすぶっているか。

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