鹿島で育ちベンフィカへと挑戦したブラジル人FWの現在 J1新人王も受賞した男はポルトガルで輝けずも……

ベンフィカではリーグ戦4試合1得点のカイオ photo/Getty Images

鹿島で活躍してアル・アイン、ベンフィカでもプレイ

鹿島アントラーズは今夏J1得点ランキングトップの上田綺世がベルギーへと挑戦するなど、現在も多くの人材を海外へと送っている。そんな鹿島が自ら育てた助っ人ブラジル人がカイオだ。アジアで活躍してポルトガルのビッグクラブにも目を付けられるなど注目されていた。

カイオは千葉国際高校から2014年に鹿島へ加入すると、1年目から主力として活躍しJ1で30試合8ゴールを記録。J1で初となる外国人でのベストヤングプレーヤー賞を受賞するなど、1年目から大ブレイクを果たした。さらに翌年は32試合10得点と実力を発揮し、2016年には夏にUAEのアル・アインへと加入するなど、3年間でスターダムを駆け上がっていく。

するとアル・アインでもレギュラーを獲得し、2019年にはプリメイラリーガのベンフィカへ移籍を果たした。初の欧州挑戦となったポルトガルで、リーグを代表するビッグクラブへと加入したカイオ。しかしベンフィカで出場機会を得ることができず、わずか半年でUAEのシャールジャFCへと期限付き移籍することになる。

昨夏ベンフィカで構想外となってしまったカイオは、レンタルで加入していたシャールジャFCへ完全移籍すると、昨シーズンは26試合14ゴール7アシストとキャリアハイを更新し、自らの価値を再び上げた。今季もUAEでプレイを続けるカイオだが、国内で結果を残して再び欧州へと挑戦することもあるのだろうか。日本での3年間で一気に成長し、UAEでさらに評価を上げ、ポルトガルでは挫折も味わったカイオ。現在28歳となったが、今後のさらなる躍進にも期待したい。

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