アメリカのエース・プリシッチ最大の武器は何だ チェルシーで10番任される男の物足りない数字

チェルシーでプレイするプリシッチ photo/Getty Images

チェルシーでも主役になりきれぬ

10代の頃より才能を高く評価され、ドルトムントで一気に評価を高めた現チェルシー所属のアメリカ代表FWクリスティアン・プリシッチ。サイドを中心に仕掛けるスピードに乗ったドリブルは精度も高いが、23歳になったプリシッチをどう評価すべきだろうか。

チェルシーはプリシッチにエデン・アザールのつけていた10番を託しており、それなりに期待は大きい。ただ、プレミアリーグでの成績は76試合で19ゴールと物足りなく感じるところもある。

スペイン『Tribuna』は「プリシッチ最大の強みは何だ?」と疑問を投げかけているが、やや答えに詰まるか。スピードに乗ったドリブルが最大の武器となるだろうが、得点力はそこまで上がっていない。得点に直結する仕掛けが多いかは微妙なところだろう。

ドルトムント時代を含めても、まだプリシッチはリーグ戦で二桁ゴールを奪ったことはない。チェルシー移籍初年度の2019-20シーズンには9ゴール奪ったのだが、そこから2020-21シーズンは4ゴール、2021-22シーズンは6ゴールと数字が伸びてこない。

チェルシーで最も輝いたのは、2019年10月から11月にかけてだろうか。この時はバーンリー戦でハットトリック、続くワトフォード戦、クリスタル・パレス戦でも得点を重ねており、この時のプリシッチに可能性を感じたサポーターも多いはず。

それが今ではスタメンから外れる機会も増えており、10番に似合う活躍は見せられていない。ライバルが多いため仕方のないところもあるが、アメリカ代表のサポーターもこのままワールドカップ・カタール大会へ向かって大丈夫なのかとプリシッチを心配しているところはあるかもしれない。

23歳とそろそろ若手から中堅世代に入ろうとしているが、プリシッチはワールドクラスへの階段を上がっているのか。ここ2シーズンは怪我があったこともあるが、足踏みしている印象もある。

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