次のフォーデンを見つけるのもよし、売却して資金を得るのもよし シティを支える優秀なヤングタレントたち

出場機会を求めマンチェスター・シティを離れたジェイムズ・マカティ photo/Getty images

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若手がチームを支えている

トップチームだけでなく下部組織にも優秀な選手を多く保有しているマンチェスター・シティ。U-23、U-18は昨季トップチーム同様に所属リーグを制しており、イングランドを支配した。

若い逸材が揃っており、トップチームに定着して戦っているフィル・フォーデンに続く存在が生まれることを期待されている。

移籍せずトップチームに残ったのはMFコール・パルマー(20)、DFルーク・ムベテ・タブ(18)、DFジョシュ・ウィルソン・エスブランド(19)、DFリコ・ルイス(17)の4人だ。
今季多くの出場機会を与えられるのはウィルソン・エスブランドとルイスの2人だろう。どちらもトップチームで不足しているサイドバックの選手で、ウィルソン・エスブランドが左、ルイスが右だ。ルイスはさっそくボーンマス戦で起用されており、プレイタイムを得た。ジョアン・カンセロをロールモデルとしており、攻撃的なサイドバックとして活躍が期待される。

チームを離れローン移籍で出場機会を求めたのが、FWリアム・デラップ(19)とFWカイキ(19)、MFジェイムズ・マカティ(19)の3人だ。デラップは父の古巣であるストーク・シティへ、カイキはポルトガルのパソス・デ・フェレイラ、マカティはイングランドの実質2部であるチャンピオンシップのシェフィールド・ユナイテッドへ加わっている。マカティはリーグ戦やカップ戦で起用されており、早くも出番を得ている。

英『Manchester Evening News』ではU-23の選手をローンで他クラブに出す理由として所属するプレミアリーグ2ですでに学べるものがなく成長の妨げになるためだとしている。実際にプレミアリーグ2では現在シティのU-23がリーグ連覇を果たしており、得られるものがないとペップは考えたのだろう。

また将来トップチームに定着することがなくとも、他クラブのトップチームでの経験は移籍する際の重要な項目となる。実際にサウサンプトンへ完全移籍したロメオ・ラヴィアは開幕から3試合連続でスタメン出場しており、評価を高めている。買戻し条項がついており、トップチームに戻して戦力としてもいいし、売却することになってもシティに利益が生まれる。

川崎フロンターレから獲得した板倉滉のように欧州のクラブを経験させ成長したところを売却する補強戦略に加え、下部組織の選手を売却して資金を得られるようになった近年のシティ。今夏はそれに加えラヒーム・スターリングらトップチームの選手の売却にも成功しており、このシステムを生かして今後も移籍市場で主役になるのは間違いない。

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