ペップが補強終了を宣言 ハーランドらを加えたシティは昨季より強くなったのか

マンチェスター・シティは昨季よりも強くなったのか photo/Getty images

5選手がこの夏トップチームに合流した

英『90min』でマンチェスター・シティの指揮官であるジョゼップ・グアルディオラが今夏の移籍市場でさらに選手を獲得することはないと補強の終了を宣言した。厳密にいえば現メンバーが移籍することになればその補填は行われるようだが、ベルナルド・シウバが今夏にチームを離れる可能性は低いという。

シティが今夏の移籍市場で獲得したのはアーリング・ハーランド、シュテファン・オルテガ、カルヴィン・フィリップス、セルヒオ・ゴメスの4人だ。フリアン・アルバレスは昨季の冬の移籍市場で獲得されており、合流したのは今夏になる。

戦力アップに成功したのは前線と中盤だ。前線はラヒーム・スターリングとガブリエウ・ジェズスを欠くことになったがその穴埋めとしてハーランドとアルバレスがやってきた。さっそくハーランドはリーグ戦で2ゴール1アシストを記録し、存在感を示している。

シーズンは多くの試合をこなす必要があり長期的に考えればまだ分からないが、短期決戦での戦力アップは間違いない。とくにハーランドは近年のシティにいなかった純粋な9番であり、高い決定力を持つ。それはここまでのゲームで証明されており、獲得して正解だった。だがボルシア・ドルトムント時代は怪我での離脱が目立っており、長いシーズンを考えれば離脱が少なく計算できたスターリングとジェズスの離脱は響くかもしれない。

中盤は間違いなく戦力アップだろう。チームを離れたフェルナンジーニョが持つキャプテンシーや経験はフィリップスにはないが、スキルの高さでいえば彼が上回る。配球力、守備力共に高く、アンカーだけでなくセンターバックでも起用されるなどユーティリティ性を習得している最中だ。

しかし最終ラインはどうか。オレクサンドル・ジンチェンコが抜けており、その代役としてアンデルレヒトからゴメスがやってきたが、プレミア未経験で現時点では戦力ダウンか。ブライトンからマルク・ククレジャを獲得できていれば問題なかったが、左SBの守備問題は今季も直面することになるだろう。

シティCL制覇のラストピースとしてチームにやってきたハーランド。彼の加入で間違いなく攻撃力は上がったが、昨季同様に守備の不安は拭えない。ゴメスやジョシュ・ウィルソン・エスブランドに多くの出場機会が与えられることになるが、彼らの成長が今季のチームの安定感につながるといえる。

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