リヴァプールはD・ヌニェスに“偽9番”を仕込むのか 純粋なストライカーとして結果を残すも先発では拙攻に

開幕戦は途中出場で1得点1アシスト photo/Getty Images

3試合の出場停止中のヌニェス

プレミアリーグ初戦でフラムに2-2、第2節にはクリスタルパレスに1-1と、まさかの2戦連続ドロー開幕となっているリヴァプール。今季リーグ戦初勝利をかけてライバルのマンチェスター・ユナイテッドとの大一番に挑む。

そんなリヴァプールの今季の課題として挙げられるのがダルウィン・ヌニェスの使い方だろう。クリスタル・パレス戦での愚行により、3試合出場停止となっているヌニェスだが、復帰後は得点源としての期待を寄せられている。そんなFWをユルゲン・クロップ監督はどのように生かしていくのだろうか。

今季公式戦ではコミュニティーシールドのマンチェスター・シティとフラム戦で途中出場、クリスタル・パレス戦では先発出場しているヌニェス。その中で試合途中から投入されたシティ戦とフラム戦ではゴールを決めており、パレス戦では退場処分となったこともあり、ゴールがなかった。パレス戦では3トップの中央でスタメンとなったヌニェスだが、“偽9番”としての役割よりも純粋なストライカーとしての動き出しが多くあった。

そのためチームメイトもクサビのパスを当てようとヌニェスにパスを出すものの、ヌニェスは裏への意識から意思疎通できておらずミスも散見。ヌニェスのスピードを生かしてロングボールやクロスを多用するも、パレス守備陣は徐々に慣れていき、リヴァプールも拙攻が続いてしまった。

ロベルト・フィルミーノやディオゴ・ジョタであれば難なく受けられるパスも、まだ加入したばかりのヌニェスとは合わないという場面も見られた。ただ純粋なストライカーとしての能力が高いことはシティ戦やフラム戦で証明しており、フィルミーノが偽9番として相手の守備陣をかく乱させた後にヌニェスのスピードやパワーにクロスボールを供給する形は結果が出ているといえるだろう。クロップ監督はヌニェスにも偽9番を仕込んでいくのか。それともフィルミーノや復帰後はジョタを起用しながら純粋なストライカーとしてヌニェスを育てていくのか。リヴァプールの選択に注目だ。

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