リーグ戦で2ゴール1アシストを記録 “偽9番”を採用していたシティへの適応にハーランドが手間取らなかったわけ

怪物ストライカーは早くもチームに適応し始めている photo/Getty images

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さっそく期待に応えている

近年チームに不在だった純粋な9番としてアーリング・ハーランドをチームに加えたマンチェスター・シティ。リヴァプールとのコミュニティシールドでは不発に終わったが、プレミアリーグ開幕戦ウェストハム戦では2ゴール、続くボーンマス戦では得点こそなかったが、ポストプレイから前線で起点となり、イルカイ・ギュンドアンが決めたゴールのアシストを記録している。

ハーランドのシティへの適応は上々のスタートを切ったといえる。ボーンマス戦では74分間プレイし、タッチ数はわずかに8回と少なかったが、リヴァプールのダルウィン・ヌニェスのように適応に苦しんでいると感じることは少ない。

英『The Guardian』でもタッチ数の少なさは問題ないとしている。それはハーランドが最前線に立ちマークを分散させるだけで効果があるからだ。身長は195cmと大きく、さらに裏へ抜けるスピードがあれば相手DFはマークするしかない。そうなれば他のスペースが空き、例えばそのスペースを上手く活用できるギュンドアンが輝くことができる。ウェストハム戦、ボーンマス戦でベルナルド・シウバではなくギュンドアンが先発に起用されたのはそういった理由がある。
またシティは近年センターフォワードにボールを預けてビルドアップする回数が極端に少なく、ハーランドが最前線でボールに関わることがなくとも攻撃を前進させることができる。それは前システムの影響が多く、同紙でも偽9番時代の遺産が今のチームに生きていると主張している。

問題なくチームに適応しているハーランド。これでまだ22歳というのが驚きであり、今後どのようなストライカーに成長するのか楽しみだ。

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