“退屈”かもしれないけど勝っている コンテ流スパーズは優勝争いに絡めるか

着実に勝ち点積み上げるトッテナム photo/Getty Images

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渋くも開幕3戦で勝ち点7

アントニオ・コンテ率いるトッテナムは、20日に行われたプレミアリーグ第3節ウォルバーハンプトン戦に1-0で勝利を収めた。

きっちりと勝ち点3は確保したが、内容はどうだろうか。トッテナムはホームでの戦いだったが、シュート数はトッテナムが11本だったのに対してウォルバーハンプトンは20本も打っている。ウォルバーハンプトンがトッテナム陣内でボールを回す時間も長く、トッテナムの戦い方が魅力的だったとは言えない。

64分にFWハリー・ケインがコーナーキックの流れから決勝点を奪ったが、かつてミドルズブラなどでプレイしたロビー・マストーは今回のゲームを「退屈」と振り返る。
「退屈だった。コンテはこうした戦い方をしがちだ。解説が能動的というより受動的と表現したのは正しい。チャンスを作り、ゴールを奪おうとのトライが十分ではなかった。彼らは何かが起きるのを待っているようで、ウルブズはポゼッションを楽しんでいた」(英『CBS Sports』より)。

ウォルバーハンプトンは失点の少ないチームで、そう簡単に倒せる相手ではない。そこは考慮すべきだが、トッテナムが攻撃面で物足りなかったのは事実だ。粘り強く守ることはできていたが、ケイン、ソン・フンミンの強力前線コンビを上手く活かすことが出来なかった。

ただ、トッテナムのサポーターはこうした渋い戦いに慣れる必要があるのかもしれない。スリリングな戦いではないが、コンテは開幕からの3試合で勝ち点7を稼いでいる。その中にはチェルシーと2-2で引き分けたゲームもあり、チェルシー戦も内容が良かったとはお世辞にも言えない。今回のウルブズ戦も静かな戦いではあったが、勝ち点を確保できているのは評価すべきだろう。

マストーは引き分けが増えてしまうかもしれないとコンテの戦い方を不安視しているが、まずは守備の安定が不可欠。トッテナムがどこまで王者マンチェスター・シティに喰らいつけるか楽しみだ。

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