一昨季はディアスとストーンズ、昨季はディアスとラポルト 安定しないシティのCB陣。今季は“誰と誰”がコンビを組む?

今季のジョン・ストーンズは好調を維持できるか photo/Getty images

序盤はディアスとアケだった

マヌエル・ペジェグリーニがチームを去り、ジョゼップ・グアルディオラが来たことでマンチェスター・シティは多くの守備者をチームに加えるようになった。

初年度の16-17シーズンはジョン・ストーンズ、クラウディオ・ブラボ、オレクサンドル・ジンチェンコ(攻撃的MFとして獲得され、のちに左サイドバックへコンバートされる)、17-18シーズンが最も多く、アイメリック・ラポルト、バンジャマン・メンディ、カイル・ウォーカー、エデルソン・モラレス、ダニーロ、18-19シーズンは獲得がなく、19-20シーズンはジョアン・カンセロ、アンヘリーニョ、ザック・ステッフェン、スコット・カーソン、20-21シーズンはルベン・ディアス、ネイサン・アケ、昨季も守備者の獲得はなく、今夏の移籍市場ではセルヒオ・ゴメス、シュテファン・オルテガを加えた。

この7年で計16名の守備者が獲得され、シティは素晴らしい安定感を得た。攻撃をはじき返す強靭さとビルドアップに貢献できる足元の技術が高さを兼ね備えた選手たちで、昨季はリーグ戦で26失点とリヴァプールに並び最も優秀な成績だった。

しかし不安要素がないのは絶対的な地位をGKで築くエデルソンくらいであり、サイドバックやセンターバックは不安が多い。とくにCBはチームの安定感を生み出すポジションだが、不安定になってしまっている。

一つは怪我の多さだ。昨季はラポルトを除くディアス、アケ、ストーンズの3人がどこかで必ず負傷し離脱している。そのラポルトも昨季の終盤に負った怪我が完治しておらず、シーズン開幕からベンチにもいない。さらに前節ニューカッスル戦ではアケが前半21分で負傷してしまいピッチを離れている。状態は明かされていないが、少なくともミッドウィーク開催となるバルセロナの親善試合には出場しないようだ。

これで残ったのはディアスとストーンズだが、試合感のなさなのかストーンズは全盛期から程遠いパフォーマンスに終始してしまっている。直近のニューカッスル戦ではキーラン・トリッピアーに直接決められてしまったフリーキックを与えたのはストーンズのファウルであり、あの場面で無理してスライディングする必要はなかった。継続してピッチに立てばまた以前の頼れるストーンズが戻ってくるのかもしれないが、怪我となればまた逆戻りだ。

ペップ就任後、ストーンズ、ラポルト、ディアス、アケと即戦力の4人のCBを獲得したシティ。実力は問題ないが、怪我の多い選手もおりその年によってCBのコンビは変わる。初のCLファイナル行きを果たした20-21シーズンはディアスとストーンズ、昨季はディアスとラポルトで、今季は誰と誰がエデルソンの前に立ち、シティを支えるのだろうか。

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