エヴァートンの新星MFに6000万ポンドは高すぎる? “ハドソン・オドイに時間を与えろ”とSNS上では獲得に疑問の声

チェルシーが狙うアンソニー・ゴードン photo/Getty images

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大型補強が続くチェルシー

ラヒーム・スターリング、カリドゥ・クリバリ、マルク・ククレジャと積極的な補強が目立つチェルシー。バルセロナのピエール・エメリク・オバメヤン獲得も間近といわれており、覇権奪還に向けて大きく動いている。

英『The Athletic』によるとエヴァートンのMFアンソニー・ゴードン獲得に向けて動いており、総額6000万ポンド(日本円にして約97億円)のビッグオファーを準備しているという。本人は移籍を希望しており、エヴァートンの判断次第で移籍は決まるだろう。

クラブの生え抜きで、21歳にして10番を背負うゴードン。不調に陥っているチームの希望であり、リシャルリソンがトッテナムへ移籍し、ドミニク・カルヴァート・ルーウィンが怪我で離脱しているこの状態でゴードンも移籍となればエヴァートンの今季はかなり苦しくなる。
ゴードンは2020年にプレミアリーグデビューを飾り、昨季は35試合で4ゴール2アシストと飛躍を掴んだ。

攻撃的なポジションであればどこでもプレイできるユーティリティ性を持っており、今季はカルヴァート・ルーウィンが離脱していることもあってセンターフォワードで起用されている。狭いエリアを苦にしないドリブル、決定的なチャンスを生み出すパス、センスのあるシュート、抜群の動き出しとスペシャルな選手であり、チェルシーが欲しがる理由も分かる。

ただ21歳と若くプレミアリーグでは52試合にしか出場していない。4ゴール3アシストと数字だけを見れば特筆するものはなく、移籍金がインフレしているとはいえ高すぎる。

英『The Athletic』でもゴードン獲得となればそのリスクは大きいと主張している。実際に現チームのエースであるメイソン・マウントと役割が丸被りだ。

同紙がゴードン獲得を進めたい要因として考えているのは前線での放出の多さだ。ロメル・ルカク、ティモ・ヴェルナーはすでに他クラブに旅立っており、カラム・ハドソン・オドイ、ハキム・ツィエク、クリスティアン・プリシッチに移籍の可能性があるようだ。そうなると前線は手薄であり、ゴードン獲得の必要性が出てくる。

「チェルシーは6000万ポンドを節約し、ハドソン・オドイに時間を与えることができる。オドイははるかに優れたプレイヤーだ」

「チェルシーは1億ポンドを節約し、タミー(エイブラハム)に出場時間を与えることができたはずだ」

英『Daily Mail』ではチェルシーの補強に疑問を呈すSNSでのファンの声を拾っている。確かにルカクではなくエイブラハムを起用していれば現状ストライカー問題には困っていない。

積極補強が目立つチェルシー。スターリングやクリバリ、ククレジャは近年の成績を見れば悪くない獲得だが、ゴードンはさすがに経験値が少なすぎる。素晴らしい選手だが、6000万ポンドは高すぎるか。

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