バイエルンは今季も“CL優勝候補”なのか ブンデス開幕3試合で15ゴールをどう評価する

ロケットスタートに成功したバイエルン photo/Getty Images

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ブンデスの戦いだけで判断するのは難しいが……

バイエルンは今季もチャンピオンズリーグ優勝候補の一角なのだろうか。今夏にFWロベルト・レヴァンドフスキが退団した際にはどうなることかと思われたが、ブンデスリーガでは開幕から3試合で15ゴール1失点と絶好調だ。

前線にはサディオ・マネ、最終ラインにはマタイス・デ・リフト、ノゼア・マズラウィが加わり、中盤には若いライアン・グラフェンベルフも入った。すでにマネは完璧にフィットしており、レヴァンドフスキの穴を感じさせないスタートだ。

しかし、国内リーグだけではバイエルンの実力を測りにくいのも事実か。今季は開幕からレヴァークーゼン、ライプツィヒといったライバルが躓いており、積極補強に動いたドルトムントも昇格組のブレーメンに大逆転負けを喫している。やはりまだブンデスリーガはバイエルン一強に近い感覚があり、国内リーグの戦いだけでチャンピオンズリーグ優勝候補に挙げるのは難しいかもしれない。
昨季もマンチェスター・シティ、リヴァプールらと優勝候補には挙げられていたが、ベスト8で伏兵ビジャレアルにまさかの敗北を喫してしまった。昨季のビジャレアルは組織として完成度の高い強力なチームではあったが、あの敗戦で指揮官ユリアン・ナーゲルスマンの評価が少々ダウンしたのは間違いない。

まだチャンピオンズリーグ優勝の可否を議論するには早すぎるが、国内リーグで絶好調のバイエルンは昨季以上の完成度なのか。真の実力を測り、選手たちに適度な刺激を与える意味でもライバル勢がバイエルン相手に善戦する必要があるだろう。一強すぎる状態となれば、それはバイエルンの選手たちのレベルアップにも繋がらないはずだ。バイエルンを筆頭にブンデスリーガのクラブが再びチャンピオンズリーグで結果を出すためには、国内リーグの競争力を上げていくことが求められる。

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