現在は2シーズン連続“ベスト16”で全滅 イタリア勢はまだCLで勝てないのか

昨季のセリエAを制したのはミラン photo/Getty Images

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なかなか欧州の頂点に届かない

昨季のスクデット争いも大きな盛り上がりを見せ、再び人気が上昇しているイタリア・セリエA。今季も複数クラブがスクデットを狙う力を備えており、競争は熾烈だ。

しかし、セリエAにはまだ課題がある。チャンピオンズリーグでの躍進だ。

昨季のセリエAはミランが制したが、チャンピオンズリーグの方はグループステージを最下位で終えていた。リヴァプール、アトレティコ・マドリード、FCポルトと同居する難しいグループだったのは確かだが、昨季のミランにはリーグとチャンピオンズリーグを並行して戦うだけの余裕がなかったとも言える。
イタリア勢ではインテルとユヴェントスが決勝トーナメントへ進んだが、インテルはリヴァプールに惜しくも敗北、ユヴェントスはビジャレアルに完敗した。

ベスト16でイタリア勢が全滅したのは2020-21シーズンも同じで、このシーズンはラツィオ、アタランタ、ユヴェントスの3チームがベスト16で沈んだ。チャンピオンズリーグに関しては、イングランド勢とスペイン勢、そしてドイツのバイエルンとフランスのパリ・サンジェルマンなど、一部のビッグクラブにリードを許している状況だ。

セリエA完全復活とするには、やはり安定してベスト4へチームを送り込みたい。イタリア勢が最後にベスト4へ入ったのは、2017-18シーズンのローマが最後だ。この時は準決勝でリヴァプールと大激戦を繰り広げ、2戦合計6-7で敗れている。

今季のチャンピオンズリーグは25日に組み合わせが決まり、イタリア勢はナポリがグループA(アヤックス、リヴァプール、レンジャーズ)、インテルがグループC(バイエルン、バルセロナ、ヴィクトリア・プルゼニ)、ミランがグループE(チェルシー、ザルツブルク、ディナモ・ザグレブ)、ユヴェントスがグループH(パリ・サンジェルマン、ベンフィカ、マッカビ・ハイファ)と振り分けられた。

言うまでもなく、一番厳しいのはグループCのインテルだろう。インテルも今夏の補強で選手層は厚みを増しているが、バイエルンとバルセロナ相手の戦いはかなり厳しいものになると予想される。この難局を突破できるか。

昨季セリエA王者ミランにも今季は何とか決勝トーナメントへ進んでほしいところで、イタリア王者の意地が求められる。果たして今季はベスト4へチームを送り込めるのか。国内リーグの人気が高まっているだけに、欧州最高峰の舞台でもインパクトを残したい。

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