4年前は“9000万ユーロ”の市場価値だったのに…… 1440万ユーロまで急降下したMFの謎

4年前のデル・アリはキレキレだった photo/Getty Images

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2017-18シーズンはプレミアで18ゴールも奪っていた

4年前のワールドカップ・ロシア大会でベスト4に入ったイングランド代表。3バックと4バックを使い分けるチームだったが、どちらのシステムでも最前線に構えるハリー・ケインとラヒーム・スターリングの背後で動く存在だったのがMFデル・アリだ。

当時のイングランド代表ではマウリシオ・ポチェッティーノが育てたトッテナムの若手が1つの武器になっており、ケインとデル・アリはトッテナムでもホットラインを築いていた。控えにはエリック・ダイアーもおり、ポチェッティーノがトッテナムでおこなった若手育成はイングランド代表にも大きな影響を与えることになった。

特にデル・アリはポチェッティーノの下で大ブレイクし、当時の市場価値は何と9000万ユーロもあった。スティーブン・ジェラードやフランク・ランパードとの比較もあり、誰もがケインとともにイングランド代表攻撃陣を長くリードしていく存在になると考えたはずだ。
しかし、その価値はどんどん下落。ポチェッティーノが去ったトッテナムでは思うように出番を増やせなくなり、とうとうエヴァートンへ移籍することに。そこでも結果が出ず、ついに今夏トルコのベシクタシュへレンタル移籍することになった。

現在デル・アリは26歳。選手として最も良い時期とも言えるが、まさか5大リーグを離れることになるなど4年前は誰も想像していなかっただろう。今やその市場価値は1440万ユーロまで落ちており、この4年で評価は大きく変わってしまった。

以前から私生活の部分を指摘されることはあったが、才能は抜群だった。ここまで評価の落ちる選手ではないはずだが、一度狂った歯車はなかなか止まらない。

果たしてトルコからもう一度復活できるのか。本人のモチベーションも気になるところで、強い思いがなければ4年前の評価を取り戻すことはできないだろう。

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