ドルトムントでもいきなり“ヘディングモンスター”躍動 クロス23本でもぎ取った1点

ドルトムントに加わったモデスト photo/Getty Images

ロイス、アデイェミらにはない武器

開幕4試合で3勝1敗。今季こそブンデスリーガ制覇を狙いたいドルトムントは4試合で勝ち点9を稼ぐスタートを切ったが、試合内容に関しては渋いものもある。27日には第4節でヘルタ・ベルリンと対戦したが、シュートを22本も打ちながら1ゴールしか奪えなかった。1-0での勝利となり、快勝とまでは言えない。

ただ、こうした難しい格下とのゲームで勝ち点3をゲットできたのは大きい。チームに勝ち点3をもたらす決勝ゴールを挙げたのは、離脱したFWセバスティアン・ハラーの代役としてケルンから獲得した34歳のFWアントニー・モデストだった。

モデストの得意技は空中戦であり、このヘルタ戦で決めたゴールも頭でのものだった。32分にこれまたケルンから獲得したMFサリフ・エズジャンがクロスを上げ、それにモデストが頭で反応。現ブンデスリーガ屈指のヘディングモンスターらしい決勝ゴールだった。

独『DW』はモデスト自慢の高さがドルトムントの新たな武器になるかもしれないと注目する。このゲームでドルトムントはポゼッション率62%とボールを支配していたが、思うようにヘルタ守備陣を崩せなかった。こうした展開でモデストのような高さを武器とするストライカーが前線にいてくれるのは心強い。

同メディアによればドルトムントは計23本のクロスを放り込んでおり、今後はモデストの高さをシンプルに活かす攻撃法も積極的に活用していくべきだろう。カリム・アデイェミ、ユスファ・ムココ、ドニエル・マレンなど他にも優秀なアタッカーはいるが、いずれも高さ勝負は得意としていない。グラウンダーのパスを繋いで美しく相手を崩すのも良いが、時には単純なパワー勝負も悪くない。

ハラーの離脱は残念だったが、さっそく代役のモデストが大仕事を果たしてくれた。首位バイエルンとの勝ち点差は1ポイントで、何とかこの差をキープしたい。開幕4試合で攻撃陣が7ゴールしか奪えていないのは不安要素かもしれないが、ひとまずドルトムントは勝ち点を稼げている。渋い戦い方で勝ち点を拾っていくのも重要で、ヘルタ戦できっちり勝ち点3を獲得できたのは大きい。

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