レヴァンドフスキの“後継者候補”は仏へ MLSを経由して5大リーグへ辿り着いたブクサの挑戦

ポーランド代表に選ばれているブクサ photo/Getty Images

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移籍先のRCランスは面白いチーム

ポーランド史上最高のストライカーと言ってもいいFWロベルト・レヴァンドフスキも34歳。まだまだトップパフォーマンスを維持しているものの、ポーランドサッカー界としてはそろそろ後継者を見つけておきたい。

クシシュトフ・ピョンテク、アルカディウシュ・ミリクも優秀だが、レヴァンドフスキの後継者候補と言われていた男がもう一人欧州5大リーグへとやってきた。

今夏にフランスのRCランスと契約を結んだ26歳のFWアダム・ブクサだ。
ブクサはポーランド国内のMKSポゴニ・シュチェチンで2018-19シーズンにリーグ戦22試合11ゴールの成績を残しており、この段階で国内では注目を集めていた。193cmとサイズもあり、ポーランド世代別代表でも常連だった。

ここから5大リーグへ向かうことも可能だったはずだが、ブクサが選んだのはアメリカ・MLS行きだった。2020年にアメリカのニュー・イングランド・レボリューションと契約を結び、2021年にはリーグ戦16ゴールと活躍。合計するとMLSでは61試合で28ゴールの成績を残している。

そして今夏、ついにブクサが5大リーグへとやってきた。現在は足首の故障で出遅れているが、9月上旬には戻ってこられるとの見方もある。

何より移籍先のランスが面白い。2019-20シーズンまではフランス2部にいたクラブだが、昇格した2020-21シーズン、そして昨季は7位でフィニッシュ。今季も開幕4試合で3勝1分と無敗を維持し、パリ・サンジェルマンとマルセイユに並ぶ勝ち点10を稼いでいる。第3節では南野拓実も加入したモナコを4-1で粉砕しており、ビッグクラブ注目のMFセコ・フォファナを抱えるなど何かと注目を集めている。

ランスは昨季パリ・サンジェルマンからレンタルでFWアルノー・カリムエンドを獲得していたが、カリムエンドは昨季限りでパリへ復帰。今夏にはレンヌへ移籍した。

ランスはその穴埋めにブクサ、さらに22歳のFWロイス・オペンダを獲得しており、オペンダも昨季エールディヴィジで19ゴールを記録するなど売り出し中の若手アタッカーだ。

ブクサが復帰早々に戦力となるならば、ランスは今季もトップ10入りを狙える興味深い集団となるだろう。ブクサは昨年にポーランドA代表デビューを果たし、そこでも9試合で5ゴールと結果を残している。ランスでの活躍から今年のワールドカップ参戦へ繋げたいはずで、レヴァンドフスキに次ぐポーランド第2のストライカーを目指しての戦いだ。

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