デビュー戦でシーズン絶望の大ケガを負った男のリスタート ユトレヒトでの欧州挑戦2年目を迎える日本人MF

ユトレヒトでプレイを続ける前田 photo/Getty Images

ユトレヒトとの期限付き延長へ

名古屋グランパスは、昨季ユトレヒトへ期限付き移籍で加入していた前田直輝の期限付き延長を発表。昨季ヨーロッパへと挑戦し、初戦で悔しい思いを募らせた男の2シーズン目が始まる。

東京ヴェルディのアカデミーで育った前田は、2013年にトップチームへ昇格。松本山雅FC、横浜F/マリノスを経て2018年夏に名古屋へと移籍した。名古屋で主力として活躍した前田は、昨季J1で34試合3得点を記録し、12月にはエールディヴィジのユトレヒトへ加入して欧州挑戦を遂げる。

加入発表から約1ヵ月後の第19節・アヤックス戦に先発してユトレヒトデビューを飾った。しかし前田はこの試合で相手DFのタックルを受け、左足を負傷してしまい開始11分に負傷交代。シーズン絶望の大ケガを負ってしまい、わずか1試合の出場にとどまった。

今季での復活に向けてリハビリを続けてきた前田。期限付きの延長が決まり、今季はリスタートのシーズンとなるだろう。名古屋の公式にて「あれほど目の前が真っ暗になったことは人生の中でありません」と当時を振り返りながらも「リハビリ中も不安が先行する時期が続きましたが、ユトレヒトのスタッフを中心にたくさんのサポートをしていただきました。その日々が続けば続くほど、もう一度ユトレヒトで挑戦したい気持ちが大きくなってきました」ともう一度オランダのピッチへ立つためにトレーニングを続け、再挑戦の機会を得ることができた。

昨季の悔しさをぶつけるシーズンとなるか。前田のオランダでの戦いが再び始まろうとしている。

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