輝かしい主役を支える“縁の下の力持ち” 酷評されていたマクトミネイ、ダロトらが「自信」を得て復活

中盤の支配者として君臨したスコット・マクトミネイ photo/Getty images

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素晴らしいパフォーマンスを披露した

開幕からブライトンとブレントフォードに連敗と難しいシーズンのスタートとなったマンチェスター・ユナイテッド。それでも試合を重ねるごとにパフォーマンスは向上しており、一歩一歩前進している。

そんなユナイテッドは5日にアーセナルと対戦。今季のアーセナルは序盤から非常に好調であり、開幕から5戦全勝と負けなしだった。だがユナイテッドは得意のカウンターから3ゴール奪い3-1とアーセナルの連勝を止めている。

内容でアーセナルを圧倒できたわけではないが、ゴールにつながったカウンターは非常に強力だった。中盤のブルーノ・フェルナンデスとクリスティアン・エリクセンの2人のパサーとマーカス・ラッシュフォードの快足が上手く融合し、確実にチャンスを決めきった。
彼らが目に見える仕事をする華やかな存在だとすれば、それを支えた縁の下の力持ちたちも評価されるべきだ。スコット・マクトミネイとディオゴ・ダロトのことだ。

中盤、サイドバックでプレイする両者だが、ここ最近はそれほど評価の高い選手ではなかった。実際にマクトミネイは中盤でのパフォーマンスが酷評されており、クラブはレアル・マドリードからカゼミロを連れてきた。

それでもエリック・テン・ハーグ監督はマクトミネイを信頼しており、このアーセナル戦で起用した。マクトミネイの武器は193cmの長身であり、球際の強さにある。フィジカル面の強度が高く、中盤で主導権の奪い合いをするのであれば欲しい人材だ。

実際に球際の強さをアーセナル戦でも発揮しており、英『Manchester Evening News』では2ゴールのラッシュフォードと同じ最高評価の8点を得ている。

ダロトは新政権となってからは右SBの先発として地位を高めており、アーセナル戦でも先発フル出場を果たした。より攻撃に比重を置く選手として知られていたが、アーセナル戦では対峙するガブリエウ・マルティネッリを完封しており、相手のウイングに仕事をさせていない。空中戦でのデュエルは全勝であり、マクトミネイと同じく球際の強さを見せた。

リサンドロ・マルティネスやアントニー、エリクセンといった新戦力の活躍も大きいが、マクトミネイやダロト、ラッシュフォードのように既存戦力が成長を見せている。英『Daily Mail』はテン・ハーグがユナイテッドに自信を与えたと称賛しており、マクトミネイらの復活はそういったところも影響しているのかもしれない。

良い方向へと向かい出した新生ユナイテッド。さらにアントニーやカゼミロがフィットすることになれば上位争いは十分に可能だといえる(データは『SofaScore』より)。

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