好調アーセナル撃破で証明されたマンUの“補強大成功” デビュー戦ゴールのアントニーら新加入選手5人が躍動

アントニーのゴールで先制に成功した photo/Getty Images

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新戦力たちは早くもチームに溶け込んでいる

プレミアリーグ第6節で開幕から5連勝中のアーセナルと対戦したマンチェスター・ユナイテッド。今夏チームに加わった新戦力たちの活躍もあり、3-1でホームのマンUが4連勝を飾ることになった。

ここ3戦は先発メンバーを入れ替えずに戦ってきたエリック・テン・ハーグ監督だが、この一戦では移籍市場閉幕ギリギリで獲得に成功したFWアントニー・マテウスをいきなりスタメン起用。右ウイングのポジションに入り、マンUデビューを飾った。

結果的にこの采配が大当たりとなり、アントニーが35分に先制ゴールをゲット。後半に入ってからは同点に追いつかれたものの、FWマーカス・ラッシュフォードの2ゴールで勝ち越しに成功すると、リードを保ったまま試合終了を迎えた。

これによりアーセナルの連勝記録はストップ。勝ち点15で首位は変わらずも、4連勝のマンUが勝ち点12に達し、その差はわずか3ポイントとなった。

開幕2連敗、特に4失点で敗れたブレントフォード戦の後は絶望的な雰囲気が漂っていたマンUだが、そこから見事に巻き返しに成功。今節のアントニーを筆頭に、新戦力の躍動が鍵となっている。

アヤックスから加わったDFリサンドロ・マルティネスは開幕戦からスタメン起用されており、DFラファエル・ヴァランとコンビを組むようになってからの4試合では、失点をわずか2に抑えている。彼の気迫あるプレイはチーム全体に影響を及ぼしているようにも見え、守備が安定するようになった。

フェイエノールトから移籍してきたDFタイレル・マラシアは、流れの変わったリヴァプール戦から左サイドバックで先発起用されており、4連勝に貢献。アシストなどといったわかりやすい結果を残しているわけではないが、プレミアリーグに早くも適応しており、穴となるようなプレイをほとんど見せていない。

レアル・マドリードから獲得したMFカゼミロは、いまだ先発起用こそないものの3戦連続で試合終盤から登場しており、マンUの逃げ切りに貢献。出足の鋭いプレスでチーム全体の守備強度を高め、クローザーとしての役割を果たしている。

そして誰より特筆すべきは、フリーでマンUに加わったMFクリスティアン・エリクセンだろう。開幕戦から6試合連続でスタメン出場しており、偽9番、アンカー、ボランチ、トップ下など幅広いポジションに対応。彼のテクニックや戦術眼、ポジショニングはチームに大きなプラスをもたらしており、今回のアーセナル戦ではついに移籍後初アシストも記録している。

GKマルティン・ドゥブラフカを除く5人の新加入選手がそれぞれの役割を全うした今回のアーセナル戦。去就が不透明だったFWクリスティアーノ・ロナウドも残留し、マンUの陣容は整った感がある。あとはテン・ハーグ監督の理想とするサッカーをいかにピッチ上で表現できるようになるかが、リーグ戦やヨーロッパリーグの結果を左右することになりそうだ。

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