中盤のクオリティ、ELとリーグ戦並走での過密日程 敗戦喫したアーセナルは課題を解決し失速を避けられるか

ここからはよりミケル・アルテタの手腕が問われる photo/Getty images

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ここから失速せずに走り抜ければ問題ない

開幕から5戦無敗だったアーセナルだが、マンチェスター・ユナイテッドとの第6節でついに黒星を喫してしまった。大きく内容でユナイテッド相手に下回ったわけではないが、強烈なカウンターを防ぐことができなかった。

守備時の陣形など敗因はいくつかあるといえるが、その一つに中盤のクオリティ不足が見られた。モハメド・エルネニー、トーマス・パルティが怪我で離脱しており、アルベール・サンビ・ロコンガを中央に起用したが、不用意なパスからカウンターの起点を作られており、まだまだ実力不足が目立った。守備時のポジショニングも曖昧であり、BIG6相手では厳しい。

またミケル・アルテタはサンビ・ロコンガを中盤の底で起用しているが、守備時の強度を考えれば一つ前のインサイドハーフが適性とも考えられる。22歳と若く今後に期待しているのかもしれないが、1番手であるトーマス・パルティとの差が大きすぎる。ドウグラス・ルイス獲得失敗が大きく響いており、これからの修正が大事になる。
アーセナルはここから過密日程の中で白星を目指す必要がある。まず9日にELでのチューリッヒ戦、11日にリーグでエヴァートンと戦い、16日にELのPSV戦、そしてまたすぐにリーグ戦と代表ウィークでクラブ活動が一旦停止する2週間後までに4試合をこなすことになる。

中盤のクオリティ問題もそうだが、欧州のコンペティションと並行してリーグ戦を戦うのは20-21シーズン以来であり、アルテタのマネジメント力が問われる。昨季の終盤は過密日程からくる負傷者続出で失速しており、9月の過密日程は今季のアーセナルが昨季と一味違うことを証明するチャンスともいえる。中盤以外は補強で戦力アップできており、層の厚さを見せたい。

ユナイテッド戦で起用したファビオ・ビエイラや途中出場からの出番が多い冨安健洋らにもプレイタイムを与え、計算できる戦力を増やしたい。とくにビエイラは攻撃的なポジションから中盤でもプレイできる選手であり、過密日程の中でチームにフィットすることができるか。

ユナイテッドに敗れたが、まだリーグ首位は維持している。10月1日にはトッテナムとのノースロンドンダービーが控えており、首位のままホームに最大のライバルを迎えたい。

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