あの豪州戦衝撃のミドルから“5年” セルティックで134分間しか出番なき26歳・井手口はどうなる

セルティックへの挑戦を決意した井手口 photo/Getty Images

そろそろ中堅世代に入ってきた

あのオーストラリア戦の衝撃的なミドルシュートから5年の時が経った。

ワールドカップ・ロシア大会出場へ大手をかけた中で迎えた2017年8月31日のアジア最終予選・オーストラリア戦。この一戦に当時のヴァイッド・ハリルホジッチ前日本代表監督は21歳だったMF井手口陽介を先発に抜擢した。

井手口はその期待に見事応え、後半に強烈なミドルシュートを決めて2-0の勝利に貢献。中盤のNewヒーロー登場を予感させるド派手なスタートだった。

あれから5年。8月23日に井手口は26歳の誕生日を迎え、中堅世代と呼べる年齢に入ってきた。現在は2度目の欧州挑戦としてスコットランド・セルティックで戦っているが、残念ながら思うようには進んでいない。

チームメイトになった古橋や旗手が躍動する中、井手口は今季も怪我で出遅れている。ここまでセルティックでは通算6試合の出場に留まり、プレイタイムは134分間だ。

セルティックでの活躍から再びの日本代表入りへ繋げる思いもあったはずだが、もうワールドカップ・カタール大会本番まで時間が無くなってきた。ここからの挽回はかなり厳しいだろう。

今季のセルティックはチャンピオンズリーグに出場するが、6日に行われるレアル・マドリードとのグループステージ初戦へ向けた登録メンバーの中に井手口の名前は入っていない。

日本代表に限定するなら、井手口の最大のハイライトは5年前のオーストラリア戦だ。この5年間は怪我に苦しみ、1度目の海外挑戦も厳しい結果となってしまった。ハリルホジッチ前日本代表監督が抜擢したように才能は確かなはずだが、26歳を迎えた井手口はもう一度中盤で躍動できるだろうか。5年前のオーストラリア戦の衝撃は相当なものがあっただけに、日本のファンは井手口を待っているはずだ。

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