恩師との共闘が“まさかの59分間”に終わったオバメヤン ベーリー氏はポッター新監督の下でも役割があると伝達

ディナモ・ザグレブ戦にマスクを着用して臨んだオバメヤン photo/Getty Images

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オバメヤンへのケアを怠らず

シーズン開幕からわずか1ヵ月でチェルシーに巻き起こった監督交代劇。恩師の下でのプレイが59分のみに終わったFWピエール・エメリク・オバメヤンは、オーナーからあるメッセージを受け取っていたようだ。

プレミアリーグ第3節でリーズ・ユナイテッドに3-0で敗れ、第5節でもサウサンプトンに2-1で敗戦するなど、なかなか調子の上がらなかった今季のチェルシー。ドルトムント時代にトーマス・トゥヘル監督の下でプレイしていた過去があり、新たな得点源としても期待できるオバメヤンを、夏の移籍市場閉幕ギリギリでバルセロナから獲得した。

ところがオバメヤンは移籍直前で強盗被害に遭い、アゴを負傷。その影響でチェルシーデビューまで時間がかかると見込まれていたが、チャンピオンズリーグ・グループE第1節ディナモ・ザグレブ戦には間に合い、トゥヘル氏はいきなり彼を先発に起用した。

結果的にこの試合でゴールを奪うことはできず、59分にピッチを退いたオバメヤン。チームとしてもディナモ・ザグレブ相手に1-0の敗戦を喫しており、その翌日にトゥヘル監督の解任が発表された。

その後、ブライトンを率いていたグレアム・ポッター監督がトゥヘル氏の後任に決定。恩師と共闘するつもりでチェルシーにやってきたオバメヤンの心中は察するにあまりあるところだ。

しかし英『The Mirror』によれば、チェルシーの共同オーナーであるトッド・ベーリー氏が彼のケアを怠らなかった模様。個人的にオバメヤンに電話をし、トゥヘル氏ではなくクラブ側が彼との契約を望んだこと、まだ新監督の下で果たす役割があることを伝えたという。

このタイミングで監督を交代するべきだったのかどうかはさておき、オバメヤンへの気遣いを見せたベーリー氏の行動は賢明だったと言えるだろう。今回の一件で恩師の下でプレイするというアドバンテージは失ってしまったが、実力を存分に発揮できればポッター監督の下でも定位置を掴むことができるはずだ。

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