ポッター新監督には“カンテ依存からの脱却”が求められる 初陣で見出したいチェルシーの新たな可能性

トッテナム戦で負傷したカンテ photo/Getty Images

カンテの復帰は代表ウィーク明けと見られている

トーマス・トゥヘル監督を解任し、ブライトンからグレアム・ポッター監督を引き抜いたチェルシー。まずはチームの調子が上向くことを期待したいところだが、MFエンゴロ・カンテに依存しないチーム作りを進める良い機会にもなるのかもしれない。
 
ミラクル・レスターの一員として2015-16シーズンにプレミアリーグ制覇を成し遂げ、シーズン終了後にチェルシーへとやってきたカンテ。移籍初年度からチームの核となり、個人としては2年連続のプレミアリーグ優勝を経験。その後も2018-19シーズンにヨーロッパリーグ、2020-21シーズンにチャンピオンズリーグを制するなど、チェルシーで多くの栄光を味わってきた。
 
しかし、ここ数シーズンは彼の負傷離脱が目立つようになり、昨季はリーグ戦出場数が26試合に留まった。今季もプレミアリーグ第2節トッテナム戦でハムストリングを負傷しており、現在はピッチから遠ざかっている。
 
英『Football London』は、今回の監督交代を機に、人事的にも戦術的にもチームが一度リセットされることについて言及。ポッター新監督もカンテの才能を最大限に活かしたいはずだとしながら、31歳となった彼に依存しないチームを作り上げることが望まれるに違いないと伝えている。
 
また、英『The Athletic』によれば、チェルシーは8月中に2年+1年の延長オプション付というオファーをカンテに口頭で提示したようだが、より長期の契約を望んでいる彼はこれを受け入れなかったという。チェルシーとカンテの現行契約は来夏で期間満了となり、このままだとフリーで退団という最悪の事態にも陥りかねない。
 
ポッター監督の初陣は15日に行われるCLのレッドブル・ザルツブルク戦となるが、彼が指揮するチームはカンテなしでどれだけのクオリティを見せられるのか。まだまだ改革は始まったばかりだが、チェルシーとカンテの今後の行方を占う試金石として、まずはこの一戦に注目だ。

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