ジェコ&グラフィッチ思わせる“現ブンデス最強2トップ”の関係性 ウニオンが参戦する優勝戦線

シエバチュのゴールを祝う選手たち photo/Getty Images

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バイエルンと5ポイント差をつける原動力に

王者バイエルンが3勝3分1敗と勝ち点を取りこぼす中、5ポイント差をつけてブンデスリーガ首位に立っているのが原口元気の所属するウニオン・ベルリンだ。

ここまで5勝2分と負けなしのウニオン・ベルリンには、現ブンデスリーガ最強と言っていい2トップがいる。27歳のシェラルド・ベッカーと、今夏にスイスのヤングボーイズから加入した26歳のFWジョーダン・シエバチュだ。

シエバチュはアメリカ代表選手なのだが、今月の日本代表との親善試合には招集されていない。今の状態ならワールドカップでアメリカ代表のエースとなる可能性があるため、日本戦でも見てみたい選手ではあった。
ベッカーとシエバチュの武器はフィジカル能力にあり、ベッカーにはスピード、シエバチュにはスピードと190cmのサイズがある。ここまでウニオン・ベルリンは失点を4点に抑えているが、粘り強く守ってから2トップをカウンターで走らせるスタイルが効いている。

先日のヴォルフスブルク戦も2人が1点ずつ決めて2-0で勝利しているが、どこか今の2トップには2008-09シーズンのブンデスリーガを制したヴォルフスブルクを思わせるところがある。当時のヴォルフスブルクにはエディン・ジェコ、グラフィッチの強力2トップが構えており、2人だけでフィニッシュまで持っていくことができた。今のベッカー&シエバチュもそこは共通点だ。

このまま駆け抜けられるかは分からないが、バイエルンと5ポイント差がついているところは興味深い。バイエルンはロベルト・レヴァンドフスキが退団し、今後も取りこぼしが増える可能性がある。そこをウニオン・ベルリンは突けるのか。守備は昨季から計算できることが分かっているだけに、2トップが好調を維持できればチャンスもゼロではないだろう。

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