今のアーセナルほど若手の成長が楽しみなクラブもないだろう。攻守にわたって若手が躍動しており、現在はプレミアリーグ首位に立っている。
ただ、まだ完成ではない。気の早すぎる話ではあるが、スペイン『Tribuna』が楽しみな年に挙げたのは5年後の2027年である。この頃にはさらに若手の力でアーセナルが強化されているとの見方だ。
もちろん現主力のGKアーロン・ラムズデール(24)、DFベン・ホワイト(24)、ウィリアム・サリバ(21)、ガブリエウ・マガリャンイス(24)、冨安健洋(23)、MFマルティン・ウーデゴー(23)、エミール・スミス・ロウ(22)、ファビオ・ビエイラ(22)、FWブカヨ・サカ(21)、ガブリエウ・マルティネッリ(21)といった選手たちは5年間でさらに大きく成長し、経験値も積んだビッグプレイヤーになっていると期待される。
全員が5年後もクラブに残っているとは限らないが、今の20代前半プレイヤーたちの一部は5年後もチームを引っ張ってくれるだろう。そこに期待の若手が食い込んでくれば面白い。
センターバックでは現在オランダ・エールディヴィジのスパルタ・ロッテルダムにレンタル移籍している20歳のチュニジア代表DFオマル・レキクがいる。同メディアは21歳のサリバと2027年にコンビを組むようになっていれば面白いと伝えているが、5年後はレキクが25歳でサリバが26歳。理想的な年齢にあり、すでにチュニジアA代表でプレイしているレキクが順調に育てば面白い。今月のチュニジア代表メンバーにもレキクは名を連ねており、今年のワールドカップでも出番があるかもしれない。
中盤ではイングランド2部のブラックプールにレンタル移籍している18歳のチャーリー・パティーノ、スペイン2部のUDイビサにレンタル移籍している20歳のミゲル・アゼースが注目株として紹介されている。ここはトーマス・パルティ、グラニト・ジャカといった選手が2027年までにクラブを離れている可能性があり、こうした若手の成長にも期待したいところ。外部からの補強も必須なポジションではあるが、中でもパティーノの才能には大きな期待がかかっている。
攻撃的MFの位置では、先日のブレントフォード戦に15歳の若さでデビューしたことが話題を呼んだイーサン・ヌワネリが楽しみだ。同メディアがわざわざ5年後を選んだのも、ヌワネリが20歳になることを計算してだろう。U-17イングランド代表にも選ばれているヌワネリは超がつく期待のホープであり、アーセナルで10番を背負うようなプレイヤーに育ってほしいところ。5年後とは言わず、2、3年以内にウーデゴーやスミス・ロウと切磋琢磨する関係となれば言うことなしか。