“左WG・久保建英”のプレイはソシエダの可能性も広げる 新たに加わったユーティリティ性という名の武器

アメリカ戦では左WGとしてプレイ photo/Getty Images

2トップの一角にも適応し、前線ならほぼどこでもプレイ可能に

23日に行われたアメリカ戦でスタメン出場を果たし、68分までプレイした日本代表の久保建英。ゴールやアシストを記録することはなかったが、 “ウイング”として一定のパフォーマンスを見せたことに現地メディアは注目している。
 
今季から久保が所属しているレアル・ソシエダでは、イマノル・アルグアシル監督が中盤ダイヤモンド型の[4-4-2]をメイン布陣として採用。FWウマル・サディクの負傷などもあり、最近は久保が2トップの一角として起用される機会も増えている。
 
しかし、今回のアメリカ戦では左WGを務めることになった久保。得意のドリブルやパスでアメリカディフェンス陣に脅威を与えつつ守備にも奔走し、チームの勝利に貢献した。
 
スペイン『El Diario Vasco』は「イマノルの貴重なジョーカーだ」と銘打って今回の久保のパフォーマンスを称賛。ウイングとしてプレイしてチャンスを作ったことや、さまざまな攻撃的ポジションをこなすことができる万能性が確認できたと伝えている。
 
これに伴い、ソシエダの中盤の選手たちの負担を軽減させるために中盤のダイヤモンドを解体して、[4-3-3]に移行する可能性についても指摘。今回のパフォーマンスから、久保にウイングを任せられると主張している。
 
さらに、攻撃的な選手が何人も離脱している状況や、久保がMFダビド・シルバに代わって中盤と前線の繋ぎ役になれることについても言及。「(3日の)ジローナ戦に向け、この日本人は首脳陣にとってのキープレイヤーになるだろう」とそのユーティリティ性を評している。
 
当然この久保の特長は日本代表においても大きなアドバンテージとなる。まずは27日のエクアドル戦でどのように起用され、どのような前線の組み合わせが見られるのか、彼が出場した際はそのポジションにも注目だ。

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