“サウスゲイト時代で最も弱弱しく見える”と英紙がイングランド代表を痛烈批判 5試合1ゴールと得点力不足も露呈

得点力不足に苦しむイングランド代表 photo/Getty images

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優勝候補が絶不調だ

ガレス・サウスゲイトが監督に就任し、その後はワールドカップ・ロシア大会でベスト4、EURO2020で準優勝と輝かしい成績を残してきたイングランド代表。プレミアリーグで活躍するタレントのレベルも年々上がっており、11月に予定されているW杯・カタール大会では優勝候補の一角だ。

しかし現在行われているUEFAネーションズリーグではハンガリー、イタリア、ドイツと同組となり5戦終了時点で2分3敗と白星がなく、直近のイタリア戦も0-1での敗戦となった。

気になるのは攻撃陣であり、ハリー・ケイン、ラヒーム・スターリング、フィル・フォーデンと前線にプレミアリーグのスターを集めるもゴールは奪えず、5試合で得点を記録したのは、第2節ドイツ戦にまでさかのぼる。そのドイツ戦のゴールもPKをケインが沈めたものであり、オープンプレイからのゴールは3月に行われたコートジボワール戦とかなり前の出来事になる。
敗れたイタリア戦では前線での迫力不足も見られたが、後方からのビルドアップが機能していなかった。イタリア代表の激しいプレッシングに苦労しており、まともにボールが進まない。フォーデンやジュード・ベリンガムが工夫を凝らしていたが、前を向いた状態でボールを受けられず、潰されてしまっていた。後半はイタリア代表の圧力が弱まったことで何とかボールを進められていたが、サウスゲイトの手腕に疑問が残る。

英『The Guardian』は今のイングランド代表はサウスゲイト時代の中で最も弱弱しく見えると痛烈に批判している。前述したようにタレントは悪くないが、噛み合っていない。同紙でも「どういうわけか、選手たちは常に間違った方向を向いているようだった」と表現しており、監督がチームをまとめ上げられていないのか。それでも唯一のポジティブな点として選手が最後まで走り続けたことを挙げており、求心力は失っていないと主張する。

27日にドイツ代表と対戦し、その後はすぐにW杯・カタール大会のグループステージに臨むことになるイングランド代表。得点力、守備力共に低下しており、残り約2カ月でチームをピークの状態に持っていくことはできるのだろうか。

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