34チームと対戦し28チームからゴールを奪う決定力 経験者が語る怪物ハーランドの対処法

止まることを知らないアーリング・ハーランド photo/Getty images

今季は10試合で15ゴール

マンチェスター・シティ移籍後異常ともいえるスピードで得点を量産しているアーリング・ハーランド。22-23シーズンプレミアリーグ開幕戦ウェストハム戦からすべての公式戦でゴール、もしくはアシストを記録しており、10試合で15ゴール1アシストが今季のハーランドのここまでの数字だ。

英『The Athletic』はハーランドの特集を組んでおり、どうすれば彼を止められるのか考察している。

昨季のシーズン開幕からこれまでハーランドはブンデスリーガ、DFBポカール、CL、プレミアリーグ、W杯予選、ネーションズリーグで34チームと対戦している。その中でゴールを奪えなかったのは、アヤックス、ビーレフェルト、ケルン、ライプツィヒ、シュツットガルト、ボーンマスの6チームだ。

スロベニア代表もハーランドを止めたチームの一つだったが、25日のネーションズリーグでノルウェー代表と再戦。試合はスロベニア代表の勝利となったが、ハーランドは47分にゴールを決めている。試合前にスロベニア代表の指揮官であるマティアジュ・ケクはハーランドを止めるにはどうすればいいか聞かれており、「どんなチームでも、ハーランドにボールを届ける必要があり、ノルウェーは彼だけのチームではない」とハーランドにボールを触らせないことが一つの方法だと話している。実際にゴールこそ許したが、チャンスを最小限に抑え試合に勝利している。

同紙ではドルトムント時代共にトレーニングに励み、今はシティで共闘するマヌエル・アカンジのハーランドに対するコメントを紹介している。

「アーリングはとても速く、背後のスペースを使われないか注意する必要がある。問題は彼にボールが入った時で、彼はそれをとても上手く使う。デュエルに勝つことではなく、相手を不安な気持ちにさせ、一番近くにいるチームメイトのサポートを待つしかない。ボックス内では彼に近づいてスペースを埋めるんだ」

「彼を困らせて予定していたようにゴールできないかもしれないと思わせればいいんだ。個人というよりもチームワークだ。というのも、彼は驚くほど高いレベルで毎日トレーニングしてどんどん上達している。だからゴールを量産できるんだ」

ケク監督はハーランドにボールを触らせない作戦を取り、アカンジ一対一ではなくチームワークが重要と語っている。ハーランドにボールを触らせないのはシティでは難しく、ケビン・デ・ブライネが確実にチャンスを作る。デ・ブライネが不在でもジョアン・カンセロ、イルカイ・ギュンドアンとチャンスメイカーは多く、そうなればアカンジの語るチームワークでハーランドを抑えるしか方法はないといえる。

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