8大会連続のW杯ベスト16入りへ不安も? 得点力上がらぬメキシコはピンチか

北中米を代表する強豪メキシコ photo/Getty Images

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4年前からタレント力は落ちているか

メキシコ代表といえば北中米カリブ海地域を代表する強豪であり、ワールドカップでは1994年のアメリカ大会から7大会連続でベスト16へ駒を進めている。北中米では最も実績あるチームと言っていい。

今回のカタール大会でも8大会連続でグループステージを突破したいところだが、不安の方が大きいだろう。ヘラルド・マルティーノ率いるメキシコの状態は万全とは言い難い。

2019年よりチームを指揮するマルティーノは同年のゴールドカップを制するなど快調な滑り出しを見せており、就任当初は11連勝と波に乗った。しかし現チームは同国最高の点取り屋だったチチャリートことハビエル・エルナンデスも欠いており、得点力が落ちている。
直近20試合の戦績は8勝6分6敗となっており、北中米カリブ海予選ではアメリカ代表とカナダ代表相手に敗北も経験。今月の親善試合ではペルー代表にこそ1-0で勝利したが、コロンビア代表には2-3で敗れてしまった。

何より得点力不足が気になるところで、直近20試合で2点以上奪えたゲームは8試合しかない。エルナンデスが抜けている今、前線で期待できるのはラウール・ヒメネス、イルビング・ロサノ、ヘスス・コロナくらいだ。

カタール大会ではグループステージでアルゼンチン、サウジアラビア、ポーランドと同じグループCに入っている。現状を考えればアルゼンチンに勝つのは困難だろう。ポーランドもFWロベルト・レヴァンドフスキを擁しており、油断はできない。継続してきたベスト16入りの記録が途絶える可能性もあり、北中米の試合巧者がどう試合をまとめてくるのか気にかかる。

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