アッレグリに残された時間はW杯までの約2ヵ月? ポグバ、キエーザらの力に頼ることはできず

アッレグリ監督はここからチーム状況を好転させられるか photo/Getty Images

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ここから立て直したいユーヴェ

2010年代は国内で圧倒的な強さを誇っていたものの、ここ2シーズンはリーグ戦4位に甘んじているユヴェントス。今季もリーグ開幕から成績が振るわず、マッシミリアーノ・アッレグリ監督解任の可能性が徐々に高まっている。
 
引き分けが多いためにリーグ戦順位は8位に留まっているものの、ここまでのリーグ戦7試合でわずか2勝しか挙げることができていない今季のユヴェントス。チャンピオンズリーグでは、パリ・サンジェルマンとベンフィカ相手に2連敗を喫しており、決勝トーナメント進出に早くも暗雲が立ち込めている。
 
スペイン『AS』は、イタリア人ジャーナリスト、タンクレディ・パルメリ氏が仕入れたアッレグリ監督の進退に関する情報を紹介している。ユーヴェの幹部たちは“カタールW杯開催までの約2ヵ月“という期限を設けたようで、アッレグリ監督がここから状況を好転させられるかどうか確かめるつもりだという。アッレグリ監督に代わる“プランB”としては、ジネディーヌ・ジダン氏やアントニオ・コンテ監督、パオロ・モンテーロ監督などが検討されているようだ。
 
この3人はいずれもユーヴェにゆかりのある人物。ジダン氏は現役時代にユーヴェやレアル・マドリードでプレイし、2016年1月から2018年夏までと2019年3月から2021年夏までの2度に渡って古巣レアルを指揮。2度のリーグ優勝や3度のチャンピオンズリーグ制覇などを成し遂げており、今夏はPSGの指揮官就任や次期フランス代表指揮官になるのではないかという噂も流れていた。
 
コンテ監督はプレイヤーとしてだけでなく、監督としてもユーヴェの力になっていた。2011-12シーズンから2013-14シーズンまでこのチームの指揮官を務め、3シーズン連続でセリエAを制覇。2019-20シーズンまで続いたリーグ9連覇の礎を作り、ユーヴェ退任後はイタリア代表、チェルシー、インテル、トッテナムと活躍の場を移している。
 
モンテーロ監督はこの2人と少し状況が異なる。彼も現役時代にユーヴェでプレイしていたことに変わりはないが、彼は現在ユヴェントスU-19の指揮官を務めている。同メディアによれば、モンテーロ監督はジダン氏の就任やコンテ監督の復帰が可能かどうかを判断するまでの“繋ぎ”として指揮官に抜擢される可能性があるようだ。
 
アッレグリ監督としてはMFポール・ポグバやFWフェデリコ・キエーザといった何人かの主力選手を長期離脱で欠いていることが痛いが、タイムリミットが残り2ヵ月となれば、恐らく彼らが復帰する以前に結果を出さなければならない。簡単な状況ではないが、まずは代表ウィーク明け最初の試合となる3日のボローニャ戦で勝利し、良い流れを生み出したいところだ。

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